ハータミー前大統領「立候補者の資格不認定の潮流は危険」
2008年02月07日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】ハータミー前大統領は「国民の投票を前もって方向付ける」行為と呼ぶものに対して、警告を発した。

 アフマド・ブールガーニー記念式典に出席したセイエド・モハンマド・ハータミー前大統領は、選挙実施委員会が行った立候補者に対する資格不認定を「悲劇」であるとして、この悲劇は選挙監視委員会による第二次審査でさらに深刻なものとなっているとの見方を示した。

 ハータミー前大統領はさらに、次のように付け加えた。「善良なムスリムたちが立候補資格を否定されることは問題である。しかしもっと問題で残念なのは、革命、イスラーム共和国体制、尊厳、そして公益を脅威にさらす潮流にあると私は考える。このような潮流に終止符が打たれ、これ以上国民の意思表明に障碍が生じないことを希望する」。

 ハータミー師はさらに、革命や社会の指導者たちに対して、このような潮流に懸念を表明するよう呼びかけ、次のように語った。「今回の選挙は一つの過程に過ぎない。しかしもしこのような潮流が定着するならば、それは大変危険なことであり、嘆かわしいことである。われわれは、われわれが成し遂げた革命の基本的な価値を守らねばならない。そのもっとも重要なものこそ、選挙であり、不寛容や趣向をめぐる対立を排した〔選挙という〕場に〔多くの〕国民が参加することである」。

 同師は最後に「われわれはつねに、国民が参加する熱気溢れる選挙が行われるよう求める」と締めくくった。

 他方、アフマド・ブールガーニーの死を悼む記念式典に参加したメフディー・キャッルービー師は、モハンマド・レザー・アーレフ氏が出馬を辞退した理由について尋ねられると、「彼自身がそれがよいと考えたのだろう」とだけ答えた。同師はまた、改革派が選挙に参加するかどうかについて、記者団に「許容される範囲内で抵抗し、問題の解決に努力すべきだと考えている」と語った。

 モハンマド・レザー・アーレフ、選挙への出馬を取りやめる

 改革派のハータミー政権下で第一副大統領を務めたモハンマド・レザー・アーレフ氏が、国会選挙への出馬を取りやめた。この短いニュースは、一部の改革派が第8期国会選挙での選挙戦を続ける意志を失ったことを意味していると理解できよう。

 選挙実施委員会による資格審査で立候補資格を得ようと奮闘してきた、多くの改革派の努力も実を結ぶことなく終わった。さらに選挙実施委員会によって立候補資格を認められたにもかかわらず、選挙監視委員会によって立候補資格を取り消された者もいる。イマーム・ホメイニーの孫にあたるアリー・エシュラーギー氏もその一人である。テヘラン選挙管理委員会は、選挙実施委員会で立候補資格を認められたアリー・エシュラーギー氏に対し、立候補資格を認めない決定を下した。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13138 )