エルドアン首相、メルケル首相の一貫しない態度を批判
2008年02月16日付 Yeni Safak 紙
エルドアン首相は公正発展党(AKP)の中央執行部委員会の会合で、ドイツ訪問について報告し、メルケル首相に対する批判を継続した。
エルドアン首相はメルケル首相に対し、 「条件がこのまま継続するのであれば、三者会談には参加しません」と伝えたことを明らかにし、「ご本人に『二者会談のときに異なることをおっしゃり、外部ではまた別のことをおっしゃっています』と言いました」と語った。
エルドアン首相は発言を次のように続けた。
「我々は同化には反対です。トルコにドイツ語で教育を行う学校があるように、ドイツにもトルコ語で教育を行う学校を望んでいます。人口7千万人のトルコを、500万人の国と同じ天秤皿にかけることなどできないのです」
中央執行部委員会のアイシェ・ボヒュルレル委員は、特にドイツに対する接し方が強硬であることを明示し、「もう少しやわらかい接し方をするようにしたらより良いのではないでしょうか」と提案した。これに対してエルドアン首相は、「声をあげなければ、相手方は自分の意見を押し付けようとあなたに迫ってきますよ」と反論した。
国務大臣サイド・ヤズジュオールは、首相を支持し、「私も柔軟な姿勢を望んでいました。しかしドイツへ行き、実際に様子を見て、首相の姿勢が正しいことがわかりました」と発言した。
■ プーチン氏の発言に謝辞
エルドアン首相はメディアに対する批判を続け、「411人の手が上げられ、カオスへ」という新聞の見出しを思い起こさせ、次のように述べた。
「411人に対する侮辱は、国民に対する侮辱です。私は国民の意思の権利を守らなくてはならない。メディアに対して私が反発はこのためです」と述べた。
首相はまた、ロシアのプーチン大統領が、ヨーロッパに対し、「なぜ北キプロス・トルコ共和国(KKTC)を承認しないのか」と発言したことに触れ、「大統領は北キプロス・トルコ共和国の承認にむけて、重要な発現をしました。ご本人に電話をし、この発言に対し賞賛と感謝の意を表するつもりです」と語った。
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( 翻訳者:杉田直子 )
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