学長の息子、外国人対象の学生選抜試験受験せず、英国の大学から不正転学
2008年02月16日付 Zaman 紙

ムーラ大学学長シェネル・オクティキ博士教授は、学生選抜試験で失敗したにも関わらず不正な方法で建築学部に入学した彼の息子について、息子はイギリス国籍を有するため、外国人学生に付与される権利を行使したと述べた。

しかし、外国人学生に必須である外国人籍学生試験(YÖS)を、息子のオルハン・タン・オクティキが受験していないことが明らかになった。オクティキが編入に利用したイギリスのノーザンブリア大学も、トルコとの学生交換協定を結んでいない。オクティキ一家の国籍も非常に興味深い。ナショナリスト的な発言で知られる学長のシェネル・オクティキ博士教授は、1996年にイギリスに帰化した。同じ大学に勤める夫人のヌルギュン・オクティキ助教授もイギリス国籍である。1982年にアンカラで生まれた息子、イフサン・ジャンと、イギリスで生まれたオルハン・タンもイギリス国籍である。

ムーラ大学学長シェネル・オクティキ博士教授の息子、オルハン・タンは、学生選抜試験で合格できず、イギリスの学校に面接試験で入学し、その後ユルドゥズ工科大学(YTÜ)に編入したが、外国籍の学生に対して行われる外国人籍学生試験(YÖS)をも受験していないことが明らかになった。

オクティキ学長は、息子はイギリス国籍であることから、編入の権利を行使してYTÜに入学したと述べた。しかし、外国人学生がトルコの大学で学ぶためには2つの方法がある。これらの学生は、彼らが所属する大学がトルコの大学と交わした相互協定に準じて、もしくはÖSS に相当する試験であるYÖSを受験することでトルコの大学に入学し、学ぶことができる。オクティキ学長の息子はYÖSを受験しておらず、同様に、彼が面接試験で入学したノーザンブリア大学とユルドゥズ工科大学の間にも学生交換という相互協定はない。

学長の息子、オルハン・タン・オクティキは、去年ÖSSで176点を取り、4年制の学部を選択するのに必要な185点に届かなかったのにも関わらず、面接という方法でイギリスのノーザンブリア大学に入学した。オクティキは、この凡そ無名な学校に9ヶ月籍を置いた後、合格最低点が343点であるユルドゥズ工科大学の建築科に編入 した。編入生に割かれた218名の枠の内 、ただ1名の枠が外国人に与えられ、そしてこの権利がオルハン・タン・オクティキに適用されたと指摘された。息子のオクティキは、国外からの編入において要求される「1年間の準備期間を含め少なくとも2年間の教育を受けていること」という条件も満たさずに、トルコの難関学部の一つに入学した。

■学長は一家で「イギリス人」だそうだ
ナショナリスト的発言で知られるムーラ大学学長のシェネル・オクティキ博士教授が、一家揃って「イギリス人」であることが明らかになった。シェネル・オクティキ氏は1996年にイギリス国籍を取り、同大学に勤める夫人のヌルギュン・オクティキ助教授もイギリス国籍である。オクティキ家の1982年にアンカラで生まれた息子のイフサン・ジャンとイギリスのドゥルハムで生まれたオルハン・タンもイギリス国籍である。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:13146 )