ドイツで相次いで発生した火事は、トルコ系住民をも不安にさせた。最初の火事はドイツのラインランド・ファルツ州のルートヴィヒスハーフェンで2月3日日曜日に発生した。24人のトルコ系住民が暮らす建物で発生した火事では、5人の子どもを含む9人が亡くなり、60人が負傷した。
2月4日月曜日にもヘルネ市でドイツ人2家族も暮らす、サミ・マヴシュ所有の4階建ての建物で発生した火事で、7人の子どもを含む16人のトルコ系住民が一酸化炭素中毒となった。マヴシュの家の中の使用されていない寝室から発生した火事は、多大なる恐怖とパニックを生んだ。
2月14日木曜日にアルディンゲン市で10人のトルコ人と4人のドイツ人が暮らすビルで発生した火事でも死傷者は出なかったものの、事件と関係のあるドイツ人が監察下におかれた。
ゲルセンキルヒェンで一昨日の夕方、火事が発生したビルでも住民の大半がトルコ系住民で30人暮らしており、うち8人が一酸化炭素中毒になったことが明らかになった。
オーストリアの首都ウィーンの第10地区でもトルコ系住民とオーストリア人がともに住む2棟で、2月12日火曜日の夕方に、同時に発生した火事で7人の子どもを含む11人が一酸化炭素中毒の恐れがあるとして、病院に運ばれ治療を受けた。
警察は、また地下階で発生した火事のあと、事件現場で2つの不審物が見つかり、鑑識をおこなっているとし、放火の可能性を調査していると明らかにした。その地区ではトルコ系住民が多く暮らし、一部のトルコ系協会の支部が所在することが明らかにされた。
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:13157 )