ファーテメ・キャッルービー「護憲評議会は女性立候補者の資格審査に関してより視野を広げるべき」
2008年02月17日付 E'temad-e Melli 紙

女性イスラーム会議総書記のファーテメ・キャッルービーは護憲評議会に対し、第8期国会選挙の選挙戦に女性がより多く参加できるよう、女性立候補者の資格審査で広い視野をもつよう求めた。

 ファーテメ・キャッルービー総書記は、人々の権利を守ることこそ本来の立場であるべき護憲評議会に対して、その努力に謝意を表明する一方、目前に控えた選挙戦で女性立候補者たちが立候補資格を認められなかったことに言及して、次のように述べた。「選挙法が定めるいくつかの条項を根拠に、選挙に挑もうとする女性たちの立候補資格を認めないことは、個人の法的権利を奪う行為であるだけでなく、女性たちに対して特別の負の結果をもたらすものであり、彼女たちの社会的、文化的、政治的、さらには家庭的な活動に対しても、取り返しの付かないほどの悪影響を与えうる。それゆえ、女性立候補者たちに対する資格審査を厳密に行おうとするならば、通常以上の注意が必要なのだ」。

 キャッルービー元国会議員は社会的・政治的領域における女性の位置についてのイマーム・ホメイニーの見解に言及して、次のように語った。「イマームはつねに、国の意志決定領域において女性も参加すべきであるとお考えになっていた。もちろん、〔ハーメネイー〕最高指導者も幾度となく、今日ほど女性が文学、学術、思想、芸術、その他様々な領域において活発に活動している時代はないと強調されている。それゆえ、尊敬すべき護憲評議会もより視野を広げて、国の人口の半分を占める女性が法律の枠内で、なるべく広範に政治的・社会的活動分野に参加できるようにするよう望む」。

 ファーテメ・キャッルービーは続けて、選挙法第1項及び第3項を根拠に、一部の立候補者が立候補資格を認められなかったことに、次のように異議を唱えた。「イスラーム革命はイスラーム思想の歴史から範を得る形で、圧政や腐敗、専制や独裁に対して抵抗する努力をつねに忘れなかった。人間の本性や宗教を求める人類の願望に対する尊敬と、国家体制における共和国制とイスラーム性の強化こそ、イラン・イスラーム革命の教えの一つである。これはすなわち、市民は自らの意見・投票によって自らの運命を決定するということ、そして最終的な選択は人民の下にあるということを意味している」。

 「残念なことに、《法学者の監督》やイマーム〔・ホメイニー〕に対する恭順の意志を示してきた人々が、《法学者の監督》やイスラームに従っていないとして、現在選挙戦から排除されている。これはイマーム〔・ホメイニー〕や〔ハーメネイー〕最高指導者、そしてイスラーム革命の理想に反することだ」。キャッルービーはこのようにことばを継いだ。

 同氏はさらに、護憲評議会によって一部候補者たちの立候補資格が認められたことに触れ、女性候補者らに関しても多くの候補者の出馬が認められるよう期待を表明、次のように述べた。「イラン人女性らはつねに、様々な政治的・社会的領域に真剣に参加してきた。彼女たちは聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の時代でも決定的な役割を担ってきたし、つねに家族を守るという〔大切な〕仕事を行ってきた。それゆえ、立法府に女性たちが参加することは肯定的な影響を〔社会に〕もたらすはずだ」。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:13184 )