原理主義者ら、統一リストへの支持の必要性を訴える
2008年02月23日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】6回目となる原理派統一戦線全国大会が、同派を代表する面々が顔を合わせる中、開かれた。この大会では、すべての原理主義者が統一リストを支持することが必要だとの意見が強調された。

 大会に出席した原理主義者らは口々に、原理派統一戦線のプログラムを指摘し、同戦線が提示する選挙リストへの支持を表明した。国の運命を決める第8期国会選挙まで残すところ20日となり、政治諸派は選挙戦への自派の関わり合い方を可及的速やかに決める必要がある。

 ファールス通信の報道によると、大会の中で原理派統一戦線実行担当書記であるセイエド・シャハーボッディーン・サドル氏は、複数のリストが原理主義諸派によって提示されるような事態になれば、国民の間に疑念が生じ、原理派に対する信頼に傷が就きかねないと指摘、ライバルを決して見くびってはならないと強調して、次のように警鐘を鳴らした。「改革派は最近、いかにも不利な立場に立たされているかのように振る舞っている。〔同情を買うような〕心理的な雰囲気を作り出すことが、その唯一の目的だ。しかし、立候補資格が認められなかったために候補者を擁立できないなどという主張とは反対に、すべての選挙区で改革派候補者を目にすることができる。彼らはこのために、〔一見改革派の候補者であることがわからないような〕さまざまな《幕》を用意している」。

 サドル氏は続けて、「原理派は完璧な団結を保ち内部抗争を慎むことで、ホルダード月2日戦線〔※改革派を指す。1376年ホルダード月2日=1997年5月23日にハータミーが大統領選に勝利した日にちなむ名称〕との健全な争いに臨むべきだ」と檄を飛ばした。

原理派の連帯は基本的原則の一つ

 この大会に出席したハッダード=アーデル国会議長もまた、「連帯は第8期国会選挙における原理派の基本原則である。もしこの連帯に傷が付くようなことがあれば、国民は選挙で途方に暮れることになるだろう」と強調した。

 同氏はまた、現在原理主義者らにとってもっとも重要な責務とは、結束を守り、単独行動を慎むことであるとした上で、次のように語った。「もし原理主義者らの団結に傷が付けば、国民は誰に投票すればよいか当惑することになるだろう。それゆえ、われわれは皆、第7期国会選挙の際に原理主義者らを勝利へと導いた結束を第8期国会選挙でも再び実現させるよう、努力しなければならない」。

「第7期国会と政府は輝かしい実績を残した」

 原理派統一戦線実行委員会委員のサーデグ・マフスーリー氏は、「一部のグループ、そしてそれに属するプレスやメディアは、原理派が握る政府や国会を否定的に描写しているが、それとは反対に行政府と立法府はともに輝かしい実績を残している」と強調した。

 同氏はその上で、「第9期政権は〔ハーメネイー最高指導者が数年前に発表した〕《イラン20年ビジョン》の実現と、イラン的・イスラーム的発展モデルの実践を重視している。その結果として、公正の実現、貧困撲滅、そして家族をはじめとする社会的紐帯の強化が得られるだろう」と続けた。

原理主義者は皆、原理派統一戦線のリストを支持すべき

 テヘラン選出のホセイン・フェダーイー議員もまた、すべての原理主義者が原理派統一戦線のリストを支持することが必要だと強調した上で、「疑問を提起し、疑念や懐疑を惹起させ、原理主義者同士の批判を煽ることが、ホルダード月2日戦線のやり方だ。原理主義者はこのことについて警戒しなければならない」と述べた。

原理派は国会に平穏をもたらした

 原理派統一戦線中央評議会のヘイダル・モスレヒー委員もこの大会で演説し、「原理派はイマーム・ホメイニーの理想と、公正とイスラーム革命の言説を復活させ、国会に平穏な雰囲気を取り戻した」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13207 )