【経済部】石油製品流通・精製問題担当の石油省次官は、ノウルーズ(正月)期間中に自由ガソリンの販売を開始するとした上で、「この計画はノウルーズ期間中に試験的に行われる予定であり、その結果に応じて自由ガソリンの提供を継続するかどうかを決めることになるだろう」と語った。
モハンマド・レザー・ネエマトザーデ次官はSHANA通信とのインタビューにおいて、政府は来年度予算案の中で、ガソリン・石油・ガスの輸入のための補助金として総額33億ドルの拠出を国会に提案し、国会もそれを了承したと指摘した上で、「この予算額は、ガソリンや軽油を輸入するための補助金として割り当てられたものであり、この二つの石油製品を輸入する際の実際の額は、これよりももっと大きなものになる」と述べた。
ネエマトザーデ次官は来年度のガソリン輸入のための予算について、「政府が来年度のガソリン輸入用の予算をまかなうためには、ガソリン価格を二重価格制にする以外に方法はない」と述べ、次のように詳細を明らかにする。「政府は一部を補助金付のガソリンとして、また別の一部を〔補助金なしの〕自由なガソリンとして、販売することになる。価格を上昇させる以外に〔十分な量のガソリンを供給する〕方法はない」。その上で同次官は、「この計画は国にとって新しい試みである。経験が必要だ。ガソリン配給制も国にとって新しい試みだったが、有益な結果をもたらした」と指摘した。
ネエマトザーデ次官はまた、来年度の補助金付ガソリンの価格は100トマーン〔約11円〕に据え置かれるのか、それとも値上がりが予定されているのかとの疑問に対しは、「これについてはまだ何も決定されていない。ノウルーズ前までに明らかにされるだろう。しかしファルヴァルディーン月末〔イラン暦1月末=2008年4月19日〕までに、価格が変更されることはないだろう」と述べた。
その一方で、経済財政相は「ガソリン価格が上がれば、どのような形であれ、インフレを引き起こすことは当然だ。しかし、ことの重要性を考えれば、一部の産品が補助金の付かない自由な形で国民に提供されるのも、やむを得ないだろう」と述べた。ダーヴード・ダーネシュ=ジャアファリー経済相はメフル通信とのインタビューの中で、さらに「今や国民のもとに提供されているガソリンの価値は、1リットル100トマーンなどということはなく、もっと高いものとなっている」と指摘した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13208 )