エルゲネコン事件の捜査で、大学研究者も逮捕
2008年02月27日付 Milliyet 紙

エルゲネコン捜査で拘束されたユミット・サユン准教授、エミン・ギュルセス准教授、ジャーナリストのヴェダット・イェネレルらを含む6人が、2月26日、逮捕され刑務所に送致された。

ウムラニエにある不法占拠住宅でみつかった手榴弾に関連して始められたエルゲネコン・オペレーションでは、ユミット・サユン准教授、エミン・ギュルセス准教授、ジャーナリストのヴェダット・イェネレル、作家のオルハン・トゥンチ、著名な貴金属商のハイレッティン・エルテキン、そしてアヤソフィア協会代表のムアッメル・カラブルトらが逮捕された。およそ18時間、検察局と裁判所で尋問された容疑者は、当番裁判所から「テロ組織の構成員である」、「武器の不法所持」、「危険な武器の所持」、そして「民衆蜂起を扇動」した罪に問われ、刑務所に送致された。

7人の容疑者は、イスタンブル警察本部での手続きを終え、2月25日の朝、ベシクタシュにあるイスタンブル裁判所に送致され、身体検査を終えた後、尋問された。検察局での手続きは0時頃まで続いた。14時間の尋問の後、容疑者のうちジョシュクン・チャルックが検察局によって解放された。その一方で、他の6人の容疑者は逮捕状請求とともに当番裁判所に送致された。当番裁判所での容疑者への尋問は26日の3時30分に終わった。裁判所は、6人の容疑者を「テロ組織の構成員である」、「武器の不法所持」、「危険な武器の所持」、そして「民衆蜂起を扇動」した罪で逮捕の決定をした。

■32人が拘留されていた

最後に逮捕された6人を含めると、エルゲネコン捜査で刑務所に送致された容疑者の人数は38人にのぼった。
これより前には、退役准将のヴェリ・キュチュク容疑者、 トルコ正教総主教座のメディア・広報担当スポークスマン容疑者、セヴギ・エレネロル容疑者、クバユ・ミッリイェ協会総代表で、退役参謀大佐メフメト・フィキリ・カラダー容疑者と弁護士のケマル・ケリンチスィズ容疑者を含む32人がすでに逮捕されていた。

■ヴェダット・イェネレル「キュチュクと会ったからといって逮捕されたことに憤慨している」

ジャーナリストのヴェダット・イェネレルは証言の中で、カンディル山に登り、アブドゥッラー・オジャランと会見し、それを報道したが、テロ組織のメンバーであると罪にとわれて起訴されなかったことを明らかにし、国の警護下にあった退役軍人ヴェリ・キュチュクと会ったからといってテロ組織の構成員であるという罪で逮捕されたことに憤慨している、と述べた。

さらに逮捕された人々の家々から押収された武器類がとても古いこと、「非常に危険」とされた武器を試すための弾丸が見つからなかったことも警察本部によって報告されたことが分かった。各自それぞれ約200ページの証言をした容疑者たちに対し、取り調べでは、国家の要職にある一部の人たちに対して放たれた悪態についても尋問された。一方、世論では情報公害として知られていることだが、容疑者の証言は、捜査を中断させかねないという懸念から、弁護人に提供されなかったことがわかった。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:13233 )