元高等教育機構理事長が設立したビルケント大学では、スカーフ解禁 
2008年02月28日付 Zaman 紙

高等教育機構の初代理事長であるイフサン・ドウラマジュ氏が設立したビルケント大学では、スカーフが解禁された。同大は、これまでスカーフ着用の学生が構内に入ることは認めても、授業に出席することは認めなかった。今後は授業でも区別しないことを決定した。

ビルケント大は私立大学で、学長をイフサン・ドウラマジュ氏の息子、アリ・ドウラマジュ氏がつとめる。同大では今日から、スカーフ着用の学生達がスカーフを脱がずに授業を受けることができる。
「高等教育機構の指示の枠組み内で、本学でも実施に移す決定をしました」と話すビルケント大学学長のアリ・ドウラマジュ教授は、高等教育機構は各大学に2回にわたって文書を送り、スカーフを解禁するには憲法改正だけで法的に十分であること、そして禁止を実施する大学は罪を犯すことになると通告している。

高等教育機構を設立し、11年間理事長をつとめたイフサン・ドーラマジュ氏は軍政がもたらした禁止に対して、『ターバン』による打開策を見出したのだった。同氏は、先月のはじめに行った会見で、次のように語った。
「ケナン・エヴレン大統領の時代に我々は、この問題を継続的に議論しました。『どうすれば誰も傷付かずにスカーフ問題を解決できるのか』と考えると夜も眠れませんでした。ケナン・エヴレン大統領がある日、私にこう言ったのです。『閣僚のひとりの夫人(メフメト・ケチェジレルの夫人、ナヒデ・ケチェジレル)は素敵だ。とても現代的な帽子のようなものをかぶっている。なんと文明的なことか。頭を覆いたい人たちが、このようなかたちで覆うようになれば素晴らしい』 この会話の後に、我々は辞書類で調べました。ヨーロッパでは 『ターバン』といい、シャワーキャップのようなかたちをしています。頭を隠したい人たちには、これが推奨されました。現在、スカーフは忘れられ、イスラーム風スカーフが議論されていますが、ある女性が自分の髪を見られないようにしたいのなら、そしてこれを文明的にやっているのであれば、禁止する理由はないと私は思います」

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:13242 )