写真:ISNA〔アリー・エシュラーギー氏は左のメガネをかけた人物〕
【政治部】第8期国会選挙で改革派連合の選挙リストに名を連ねていたアリー・エシュラーギー氏が立候補を辞退した。
ファールス通信の報道によると、エシュラーギー氏はテヘラン選挙区から立候補し、立候補資格も認められていた。立候補辞退の理由については、明かされていない。
同氏はイマーム・ホメイニーの「外孫」〔ホメイニーの娘の子供〕にあたる。彼は第8期国会選挙で
一度は立候補資格が認められなかったが、その理由について護憲評議会は、彼が提出した学歴書類に不備があったためであるとしていた。
ザフラー・エシュラーギー「アリーの立候補辞退はホメイニー家の希望によるもの」
他方、ザフラー・エシュラーギー氏はイラン学生通信とのインタビューの中で、兄弟であるアリー・エシュラーギー氏が国会選挙の立候補を辞退した理由について、「選挙戦から辞退したのは、エシュラーギー氏本人とイマーム〔・ホメイニー〕閣下の家族の希望によるものである」と語った。
〔※ザフラー・エシュラーギーは、ハータミー前大統領の弟で改革派政党イラン・イスラーム参加戦線の事務局長を務めていたモハンマド・レザー・ハータミーの妻。女性に対するヘジャーブ強制や女性が大統領になれないといったイラン女性が経験している制限に異を唱えるフェミニストとして知られる〕
イスラーム革命の創建者〔=ホメイニー〕の孫にあたるザフラー・エシュラーギー氏は、アリー・エシュラーギー氏が第8期国会選挙への立候補を登録した際に同氏に対して立てられた噂話に遺憾の意を表明し、「アリーは倫理的な問題において、たとえ完璧であるとは言わないまでも、他にあまり例を見ないほど優れていると言うことはできる」と述べ、さらに「アリー・エシュラーギーは行政の仕事をして15年になるが、彼が自らの仕事でやましいことをしたことは一度もない。イマーム閣下の家族は彼に対して立てられた噂話を、真に残念に思っている」と続けた。
彼女は、当初の資格審査でアリー・エシュラーギー氏の立候補資格が認められなかったことに正当な理由など存在しないと指摘した上で、「人々は、イマーム閣下やその家族に対して忠誠の念をいまだに抱いている。それゆえ、もし彼が第8期国会選挙に出馬したならば、必ずしや高い得票率を得て当選し、強力な指導者となったはずだ」と付け加えた。
ザフラー・エシュラーギー氏はその上で、次のように警告した。「われわれは、いまだに一部のインターネット・サイトがアリー・エシュラーギーを誹謗する内容を書いていることを残念に思っている。彼らに言いたいのは、われわれの我慢にも限界があるということだ。もしこの我慢が尽きるようなことになれば、〔われわれ自身が〕ニュースサイトを立ち上げて、〔表には出すことのできない〕ダークな事件の数々を一般に公表することになるだろう」。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13287 )