原理派統一リストの提示へ向けた努力、続く
2008年03月04日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】エスファンド月24日〔3月14日〕に行われる選挙まで、残すところわずか9日となった。しかし、原理派統一戦線と原理派包括連合の間では、第8期国会選挙用の統一リストの提示へ向けた話し合いが、現在も続けられている。

 両派はこれより前、それぞれが別個のリストを提示する決意を固めていた。しかし昨日突如行われた発表によると、原理派統一戦線の4人委員会が、〔原理派包括連合を主導する〕同戦線の有力者であるガーリーバーフ、ラーリージャーニー、レザーイーの三氏と協議、〔今後の〕会合で結論が得られた場合には、次期国会選挙へ向けて共通の候補者リストを作成することになった。

 イスラーム革命献身者協会の事務局長〔ホセイン・フェダーイー〕が、この4人委員会ならびに原理派統一戦線中央評議会の下した決定事項について語ったところによると、6+5グループのうちの5人グループの中から1人、6人グループの中から3人の計4人が選ばれ、原理派統一戦線が統一リストに至る際の障碍について検討、この問題に関して提言を行ったという。

 同事務局長はその上で、こうして選ばれた4人委員会が原理派統一戦線有力者〔ガーリーバーフ、ラーリージャーニー、レザーイー〕と詰めた協議を行ったことを明かし、原理派内部の結束を示すものとして、同陣営から単一の統一候補者リストが発表されることに期待を表明した。

 今回行われた協議では、可能な限り原理派からの票の流出を阻止するべく、恐らく原理派包括連合のリストから約5名が原理派統一戦線のリストへと移ることになることが予想されている。

 このことに関し、ファールス通信は次のように報じている。「テヘランでは、原理派統一連合、及び原理派包括戦線のメンバーらを含む、計35名からなる候補者リストが提示される予定である。このような決定によって生まれた〔原理派内部での〕結束は、必ずしや単一の統一リストの作成と強化に結びつき、国会議事堂の緑のイスの運命を左右することになるだろう」。
〔※訳注:テヘラン選挙区からは30名が選出される。そのため、もし35名のリストが提示されると、同一リスト内での票の奪い合いが起こることになる。それゆえ、原理派統一戦線による35名の統一候補者リストが提示されたとしても、原理派統一戦線と原理派包括連合とで候補者リストが割れたのと実質的にはあまり変わらないことになる。〕

 原理派包括連合評議会の議長を務めるホセイン・モザッファル氏もまた、強力で有能な候補者からなる統一リストを提示することが重要だと強調した上で、原理派が単一リストを提示することは国民にとっても良い印象を与えるものとなると述べ、期待を表明している。

 原理派統一戦線の実行役幹部らも、単一の統一リストの提示に対して期待を表明、このような措置は原理派が統一リストを作成する際の画期的な方法となりうるとの見方を示している。

 統一戦線のメンバーらは、包括的な団結を成し遂げるためには〔個々のメンバーが自らの〕要求や立場を引き下げることが必要であり、この問題に原理派は十分注意しなければならない主張する。原理派統一戦線中央評議会はもちろん、原理主義各派の意見の取りまとめと統一リストの実現に努力を怠ってはいない。

 原理派は同派メンバーらの結束にこだわるべきだとの点で、原理主義者らは一致している。原理主義者らの間に存在する違いなど趣向の違いでしかなく、「法学者の監督」論、イスラーム、そして憲法に忠誠を誓うなど、根本的な部分では何ら問題を抱えていないからである。

 原理派による統一候補者リストの作成に関して多くの発言や話し合いが行われているが、内務省による選挙立候補者の最終的な名簿が発表され、誰が所属のリストを変え、誰がその代わりを務めるのかといった実際の動きについては、今後を見守る必要がある。しかしさまざまな話し合いや会合を経て、原理派統一戦線と原理派包括連合の両者がテヘラン選挙区において、単一の統一候補者リストを提示することで合意に達するであろうことは、確実なように思われる。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(選挙リストの作成、大詰めを迎える)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13307 )