女性なので、家で無償労働奴隷です -国際女性の日に女性問題を考える
2008年03月08日付 Radikal 紙

農場で、または夫の店で「無償で働く」女性の数は211万人!
1108万1千人の女性も家事に追われている!


トルコ女性の大多数は、3月8日の国際女性の日を、家事をしながら、農場で働いたり家事をしたりして無償で働きながら祝っている。先進国では、労働年齢の女性の45~80パーセントが雇用されている一方で、トルコにおいてはこの割合は22.2パーセントという水準だ。雇用されている女性のうち38パーセントは、農場や夫の店で「無償の家族労働者」として働いている。以下が3月8日のトルコの女性像だ。

■100人の男性が就職、157人の女性は主婦に
上昇するはずが減少

トルコは女性の就業の観点では、EUとOECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最下位にいる。15~65歳の女性の就業率の高さは、重要な発展指標として考えられている。配慮のある国々では、特別な奨励策のおかげで、女性の就業率は男性を上回っている。年間平均就業率にみられる男女の差は、1991年から2004年の間で、スペインでは年間2.83パーセント、アイルランドでは2.35パーセント、ギリシャでは1.88パーセントだった。つまり、スペインでは毎年男性100人に対して283人の女性が就職する。
トルコでの同時期における男女の差は、女性が上回ることはなく、毎年マイナス1.57パーセントとなった。つまりトルコでは男性100 人が働き始めるのに対し、157人の女性が離職した。

■500万人が働いている
1990年に34.1パーセントであった女性雇用率は、2002年に26.9パーセントに、2004年には25.4パーセント、 そして2007年には22.2パーセントに後退した。トルコ統計機構(TÜİK)のデータによると、トルコで15歳以上の全人口は4921万5千人である。労働年齢にあるこの人口のうち、2352万3千人、つまりおよそ48パーセントは労働力となっている。男性の就業率は71パーセント程度であるのに対し、女性は労働年齢にある2486万1千人のうち、552万8千人が就業しているにすぎない。

■理由は「家事」
就業していない2569万2千人のうち、1870万2千人(73パーセント)は女性が占めている。労働力に加わらない女性のうち、1180万1千人が、就業しない理由を「家事で忙しい」ことを挙げている。

■都会への移住者は家に閉じこもる
女性就業率の低下は、農村で農業に従事する女性が移住のため都会に来たとき、家に閉じこもることに起因する。 2007年のデータによると、都会の女性の就業率は20.2パーセントであるのに対し、田舎ではこの率は32.7パーセントである。しかし田舎で働く286万8千人の女性のうち、238万2千人(83パーセント)は、農業に従事している。農業に従事するこれらの女性も、その内184万1千人は無償の家庭労働者として働いている。つまり、労働年齢の女性の47パーセントは、主婦として家に閉じこもった状態にある。

■半数は無償で働いている
トルコ全国で見ても、就業している552万8千人の女性のうち、261万6千人(47パーセント)は農業部門、78万5千 人(13パーセント)は工業部門、3万3千人(0.6パーセント)は建設部門、209万4千人(38パーセント)はサービス部門で働いている。働く女性たちのうち 211万人(38パーセント)は無償の家庭労働者の状態だ。

■13パーセントが事業主
就業している100人の女性のうち、わずか13パーセント(73万8千人)が個人事業主で雇い主として働く一方で、48パーセントは賃金を得るかたちで働いている。就業している100人の女性のうち、39人は無償の家庭労働者として汗を流している。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:13312 )