エジプト政府、米の輸出税引き上げと輸入タイヤへの課税を決定
2008年03月09日付 Al-Ahram 紙

■国内の米供給を潤沢にするため、米1トン当たりの輸出税を100ポンド値上げ
■超過流入抑止のため輸入タイヤに課税

2008年03月09日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

一部商品の相次ぐ価格上昇に対処する努力の一環として、ラシード・ムハンマド・ラシード通商産業相は、米1トン当たりの輸出税を200エジプト・ポンドから300エジプト・ポンドへ引き上げると決定した。これは、国内市場における米の供給を潤沢にすることを目的としたものである。

また同相は、インド及び中国で生産された、あるいは両国から輸入された、トラックや自動車用の新品輸入ゴムタイヤに対し、超過流入を決定的に抑止するため課税することを決めた。課税期間は5年であり、国内産業の保護を目的としている。

同相は、「この決定の目的は、大型運搬車用タイヤ産業の保護とその分野に現在投入されている国内投資の奨励・強化・支援、さらなる投資の呼び込み、国内産業に従事する労働力の保護と新たな雇用機会の創出にある」と明らかにした。

同じ頃、国内市場で米の価格が顕著に上昇したことを受け、米の輸出税を引き上げる決定も下された。しかしながら米の国内生産量約450万トンのうち、国内消費量が約320万トン、輸出量が約120万トンであることから、約10万トンに上る余剰米が出るはずなのである。このように国内の米価が上昇している原因について、アハマド・ワキール農産物輸出評議会・米担当委員長は、米の生産者が生産量の70%以上を備蓄し、更なる価格の上昇をにらんで市場への供出を拒んでいるせいだと語る。

アブドゥッラフマーン・ファウジー国内通商・商業協定政策部長は、「タイヤに対する超過流入抑止のための課税措置は、国内の大型運搬車用タイヤ産業界からの苦情への対応として行われたものである。同産業界は2006年に、過剰な中国製・インド製タイヤ輸入によって損害を受けていると担当機関に申し立てていた」と述べた。

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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:13342 )