金貨の市場に買い手が殺到
2008年03月05日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】昨日、市場における金貨及び金の価格が前例のない急激な値上がりで新記録を樹立し、このため多くの希望者が金貨買い付けのため市場に殺到した。

 この貴重な金属は人々の生活において有益な貯蓄として重要な役割を果たしており、国際市場における金の価格上昇が継続していることを受けて、依然として価格高騰の状態にある。

 今後数日あるいは数ヶ月の間にこの金属の価格が上昇するであろうという期待感と、ノウルーズ休暇がぶつかることから金貨購入の需要が伸びて、市場は混乱状況に陥っている。

 一部のアナリストは、国連安保理が中東の石油産出地域における重要国であるイランに対する三回目の制裁決議を採択したことが、今回国際市場で石油と金の価格が高騰した最重要要素の一つであると述べている。
 
また一方では、昨日ユーロの為替相場が1ユーロ1.5274ドルに達し、為替取引史上前例を見ない値となった。このことが、国際市場の不安を煽り、石油と金の価格の新記録に重大な影響を与えている。

 現在の金の価格上昇は、数日先の価格を正しく予想できないなど、市場関係者にも難しい状況になっている。

 国際市場における金1オンスあたりの価格は992ドル前後に到達し、国内の金貨と金の価格が目覚ましく上昇した原因となったが、(その後の)数時間にわたる世界各地の株式取引所における金の価格の値下がりによっても、金貨の価格が以前の値に戻ることはなかった。

 この報道によると、昨日、旧デザインの純金製金貨(8.33g)の市場価格は27万(約3万千円)から28万トマーン(約3万2千円)、新デザインの金貨は22万6千(約2万6千円)から24万トマーン(約2万7千円)、半金製金貨は11万7千(約1万3千円)から12万トマーン(約1万4千円)、4分の1金貨は6万8千(約7千7百円)から7万トマーン(約8千円)の間で変動しており、市場関係者によればこのような価格の上昇傾向はこの先まだ続くだろうと予想される。


 市場関係者の一部の人もまた、ファールス通信に対し、「現在の国内市場における金貨の価格は使用されている金の価格よりもかなり上回っており、目下いずれの金貨も、金貨自体の実際の価値よりも高い額で市場で取引されている。その主な要因は、買い付けの需要増加である」と語った。これらの市場関係者は人々に対し、金貨の価格安定と市場に落ち着きを取り戻すため、金貨の買い付けを控えるよう求めている。

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( 翻訳者:山下涼生 )
( 記事ID:13369 )