「宗教・道徳」の教科書に、アレヴィー関係の10ページ加わる
2008年03月19日付 Milliyet 紙

第12年次(高校4年)の「宗教・道徳」の教科書で、生徒に初めてジェム、ジェムエヴィ、セマーが教えられる。教科書にはピール・スルタン・アブダルの銅像とセマーの写真が取り上げられる。

国民教育省(MEB)は、アレヴィーについての内容を加えた第12学年次の「宗教・道徳」の教科書で、生徒に初めてジェム、ジェムエヴィ、セマーが詳細に教えられる予定であると述べた。教科書では、「イスラム思想におけるイスラム神秘主義的解釈」という題の項目で、アレヴィー-ベクタシの思想が10ページにわたって説明される。アレヴィーは、「寛容の文化を広めようとするイスラム神秘主義的解釈」や、「イスラム思想の営みに豊かさを加えたもの」として説明される。

■ ジェムについて

ジェムは、「アレヴィー-ベクタシの思想に従い信徒と共に行われる儀式」、セマーは、「アレヴィー-ベクタシに属する者が音楽伴奏を伴って行う宗教儀式」と定義される。セマー、ジェム、ジェムエヴィ、デイシュとネフェスと呼ばれる聖歌、3つの教えと7つの義務、断食、導者、12の務めといった概念と、アレヴィー-ベクタシの思想が教科書で取り上げられる基本的な知識となる。教科書では、「アレヴィー-ベクタシの思想は、他のイスラム神秘主義思想のようにイスラムの倫理上の原則において重要性を持っており、この原則が人々の間に広まるようにした」と述べられる。生徒に信仰確認、信仰告白会、カルバラーでの出来事、ムハッレム月に関する知識がもたらされる。アレヴィーが共生と寛容の文化である事や、ジェムの儀式がどのように行われるかが説明される。

■ ジェムエヴィの写真はなし

教科書の同項目では、ヒルミ・デデババの言葉、聖者ハジ・ベクタシのマカーラートという作品から4つの門と40の場の章が取り上げられる。また、ピール・スルタン・アブダルの銅像とセマーの写真が取り上げられる。ジェムエヴィの写真は掲載されない。同項目の中ではアヒーとアヒーの基本的な倫理原則も解説される。中世のアナトリアで作られ、世界で始めての女性の組織として知られる「バッジュヤーン・ルム」に関する知識も与えられる。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:13391 )