本日キプロスで歴史的会談
2008年03月21日付 Radikal 紙

 キプロス島において「平和は妨害されない」との共通スローガンに沿って同胞意識を作り出したメフメト・アリ・タラット氏とディミトリス・フリストフィアス氏は、本日午前10時に緩衝地帯で北キプロス・トルコ共和国大統領と南キプロス・ギリシャ地区大統領として初の会談を行う。両大統領とも、初会談であると同時に、今後のために特定の方向を打ち出すという観点からも決定的に重要な会談の前に、世論に対し「政治は政治、友情は友情」とのメッセージを伝えると同時に、期待されている進展に対する姿勢も露にした。

 北キプロス・トルコ共和国大統領のスポークスマンハサン・エルチャクジャ氏は、初の会談から学ぶべきことは「ギリシャ系住民の指導者の交代が政治的な変化につながるのかどうか、またはそれがどの程度かということです」とまとめた。タラット大統領は会見で、アナン計画の本質である、二つの国家からなる連合国、政治的平等を強調した。ギリシャ系の指導者もスタート地点として2006年7月8日の合意を挙げ、「強硬論者は望んでいない、と合意をゴミ箱へ投げ捨てるつもりはなく、そうであればむしろフリストフィアス大統領を捨てよう」と述べ、「今回は何としても成功させよう。再度の失敗は全住民の、ギリシャ系住民そしてトルコ系住民の未来を打ち砕くことになる」と続けた。エルチャクジャ氏は、「意見の不一致のように見えても、我々からすれば、アナン計画は基本的に諸問題の本質を形成している。フリストフィアス大統領が途中経過の合意である7月8日(合意)を包括的な解決策の交渉に貢献させる形で適用したいのであれば、我々は問題に直面しない。しかしパパドプロス前大統領のように停滞時代への後戻りを望むのであれば問題だ」と返答した。

■再び会談することに

 両指導者たちは祖国に対する見解が異なることを示した。フリストフィアス大統領はキプロス住民自身が解決策を見出す必要があると常に主張している。両指導者らが最近「人間の(度量の)大きさ」を重要視しているのは、パパドプロス時代に絶たれた関係の再構築に努めるサインと見なされた。南キプロス・ギリシャ地区(キプロス共和国)で2005年末に議題に上がり、終わりのない話と化したレドラ通りにあるロクマジュ門の開放という決議が、本日の初会談で宣言されるよう双方ともに期待している。会談で両サイドがお互いを刺激する可能性のある言動を避けるなどのいくつかの善後策が明らかになるもようで、両指導者が近いうちに再び会談することが予定されている。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:13407 )