英語の単位が12年間とれずに退学の元エルジエス大学学生、大学を訴える
2008年03月30日付 Zaman 紙

カイセリ・エルジエス大学で12年間、外国語の試験をパスできないヴェイセル・サーラムさん(33)は、有料の語学コースを運営する外国語高等専門学校の妨害を受けたと主張した。

電子工学科の学生サーラムさんは、不当な扱いを受けたため兵役逃れの状態に陥ったこと、そして身を隠さなければならない状況になったという。学校を卒業することができないので、最後の解決手段として裁判に訴えた。
サーラムさんは、所属大学で合格点を取れなかったので、規定に従って、コジャエリ大学が開講した1つの授業の試験を受けて合格点をとった。しかしこの成績も認められなかったので提訴した。

サーラムさんは、学校を終えて3年経つが、英語の授業の単位が取れないため、いまだに卒業することができないと話し、自分のように不当に扱われた学生が約400人いると述べている。サーラムさんは、エルジエス大学付属外国語高等専門学校が実施した試験で合格点を取れなかったので、大学の規定を調べた。そして次のように話している。
「規定にある『他大学が行う予科の外国語能力試験に100点満点で最低でも60点、またはそれと同等の点数をとっていること』という条項を利用して、コジャエリ大学が実施した能力試験を受験しました。この試験で68点の合格点をとりました。しかし外国語高等専門学校の副校長、アデム・トゥランル准教授は、コジャエリ大学だけでなく、トルコのどんな大学の試験を受けても私を卒業させることはできないこと、そして卒業するためには他の学生たちが行っているようにエルジエス大学リカレント教育センター(ERSEM)のコースに360YTLを支払って参加する必要がある、と言うのです」

タメル・カラハンさんも12年間英語の単位を取得できなかったため、兵役に行けず、また結婚もできなかったという。カラハンさんは、「卒業証書がないため、仕事を立ち上げることができませんでした。家族の生計をたてようと努めています。大学で学んでいる弟がもうひとりいますが、私たちはコジャエリ大学で試験を受けて合格点をとったにも関らず、認められませんでした。学校を終えてから4年経ちますが、まだ卒業証書をもらえません」と話し、苦しみを語った。
エルジエス大学外国語高等専門学校の副校長、アデム・トゥランル准教授は、「学科として我々は決定を下したのです。そして他大学での試験を受けることはできないという見解に達しました。そのため、学生たちがコジャエリ大学で受けた試験を認めませんでした」と語った。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:13471 )