15年間トルコ国民であることを証明しようと努めています
2008年03月31日付 Zaman 紙

ディヤルバクルのアルジュック村に暮らす45歳のシュンビュル・クズルさんは、まさに15年間トルコ国民であることを証明し、IDカードを取得しようと努めている。

両親がIDカードがなかったために、クズル自身も取得できていない。そしてクズルの7人の子どもも同じ問題を抱えている。クズルは「何年もIDカードを取得するために戦っている。私の子どもたちにもそれを与えてやれていない。学校にでさえ、非公式的に通わせている」と話している。

住民登録されていない人口の割合が高い東部・南東部の県で、イマーム・ニキャフ婚(宗教婚)ではなく公的に結婚する前に亡くなった両親の子どもは、国民としての権利を得るために大きな困難を被っている。両親の結婚が公式であるものの、住民登録していない人々は、村長と二名が証人になることで登録することができる。しかし、両親が住民台帳に登録されていない場合には、その子どもは未登録となる。このため403号のトルコ国籍法中の『ある人物がトルコ国民であるかないかに関しては、トルコの関係当局によって決められない場合、この件は内務省によって検討される』という条文の第39条により、手続きが行われる。このような状況にある人の住民登録に関して、内務省は事情の確証のため作業を開始する。

ディヤルバクルのアルジュック村に暮らす45歳のシュンビュル・クズルは、トルコ国民であることを証明しようと努めている人のうちの一人だ。クズルが国民であることを証明しようとする闘いは数年前にさかのぼる。アルジュック村のテルジヤン集落で生まれたシュンビュル・クズルは、18歳のときアルジュック村に嫁に来た。6人の子どもを産んだあと、IDカードを取得し、公的に結婚するため、人口管理局に申し込んだクズルは、『国民』でないことをこのとき初めて知った。

人口管理局の記録には、シュンビュル・クズルも彼女の両親も登録されていなかった。国民であることを証明できなかったために、クズルは公的な結婚もできず、さらに彼女の子どもたちもIDカードが取得できていない。クズルは、村長の手助けによって学齢期となった子どもたちを学校へ入れることができたと話し、「人口管理局に行くと、アンカラに書類を送ったと言われました。それから数年が経ち、子どもたちは大きくなりました。しかし、私と同様、子どもたちにもIDカードはありません」と話している。

村で住民登録されていない30人を登録したと話したアルジュック村のハサン・セズギン村長は、クズルが住民登録をするために書類連絡を続けていると話している。セズギン村長は、「シュンビュルにIDカードを取得させるために、書類を集め、ファイルをアンカラへ送った。いまだ手続きを続けている」と話した。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:13478 )