ディンク遺族が10人の軍人を告発
2008年04月05日付 Zaman 紙

フラント・ディンクの遺族の弁護団がトラブゾン・共和国検察局に告訴状を送り、アルバイ・アリ・オズを含む10人の軍人が告訴されたことが明らかとなった。
 襲撃され、命を落とした新聞記者、フラント・ディンクの家族は、事件当時トラブゾン県軍警察司令部の責任者であったアリ・オズ大佐を含む軍人10人について告訴した。弁護士エルギン・ジンメム、フィクレト・イルキズ、ハカン・バクルジュオールによって用意された告訴状では、10人の軍人が「武装組織への協力」「殺人事件への意図的な手抜き処理」「公的文書の偽造」の罪で裁判審理がなされることが求められている。
 トラブゾン・共和国検察局へ昨日(4月4日)提出された告訴状では、トラブゾン第2治安裁判所の裁判官が、3月20日の「審理記録」をトラブゾン・共和国検察局へ送ったことが言及されている。今回の訴えは告発を意味するということが言及されている告訴状では、裁判官が検察局に対し「軍人2名の被疑者の説明の中で名前が明らかになった証人に関し、罪を犯したか否かを判断し、犯罪を実行した者について必要な手続きがとられること」を求めたことに注目が集まった。告訴状には軍人である被疑者が審理で明らかにした名前が載せられており、それはヒュセイン・ユルマズ、メティン・ユルドゥズ、アリ・オウズ・チャーラル、アリ・オズ、ヒュサメッティン・ポラト、ガーズィ・ギュナイ、ギョクハン・アスラン、ハジュ・オメル・ウナルル、ウウル・エルドアン、オンデル・アラスの10名であった。さらに告訴状では、彼らのためにトラブゾン県軍警察司令部により組織としての捜査が行われるよう要請があったことが指摘された。裁判官の問題となった判決により、告訴したことが明らかとされているこの告訴状では、こうした形で被疑者について司法捜査のプロセスが始まったことが強調された。
 「裁判官の今回の決定と送られた審理記録という観点から、罪を犯した者たちに対し必要な措置がとられるため、以前の捜査を見直すことも役立つと考えられる」と書かれた告訴状では、ジョシュクン・イイジの証言、以前に作成された報告書、さらにはアリ・オズを含む軍人達の捜査によりでてきた情報などが言及されていた。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:13514 )