アンカラ・コンヤ・ブルサで3件の母親殺人事件発生、その背景をさぐる
2008年04月06日付 Zaman 紙
トルコは先週、家庭内殺人のニュースに揺り動かされた。アンカラ、コンヤ、
ブルサの3都市で3人の母親が、自身らの子供に殺害されたことは、社会の精神状
態というテーマを主要な話題へと引き上げた。
専門家によるとこの3件の事件は、家族の仕組みの崩壊を示しているという。
家庭・社会研究所長のアイシェン・ギュルジャン助教授は、両親と子供の間の結
びつきが希薄になったと強調する。同助教授は、家庭内でコミュニケーションが
欠如したり、家族がばらばらになる原因を数え上げる際にも興味深い例を挙げて
いる。
家具業界が前面に押し出している「子供部屋」という考え方が子供たちを家庭
から切り離していると注意を引き、「家父長」制度が言わば「家子長制」という
仕組みへと移り変わっていると述べる。またインターネット、携帯電話、そして
テレビに向き合って生きている若者らが、個室から出され共同利用の空間へと含
まれるよう望んでいる。同助教授は、トルコ全土で住宅を建設している集合住宅
整備局をも批判している。「彼らは台所の極めて狭い住宅を建設しているが、こ
れもトルコの家庭を不幸にしているのです。」
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
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