経財相のイスは誰の手に?:ダーネシュ=ジャアファリー後の経財相のポストをめぐり憶測
2008年04月08日付 Jam-e Jam 紙
【経済部】ダーネシュ=ジャアファリー経済財政大臣辞任の可能性が強まったのにともない、同氏の後任が誰になるのか、また誰が経済相代行を務めることになるのかをめぐり、憶測が飛び交っている。
本紙記者の取材によると、ダーネシュ=ジャアファリー氏の後任として、ダーヴーディー第一副大統領、ザーへディー=ヴァファー経済財政省次官、サムサーミー内閣経済委員会書記、アリーレザー・ラヒーミー国家会計検査院長、そして
サーデグ・マフスーリー大統領顧問、以上 5名の名前があがっている。このうち、最後の2人は経済学の分野での教育を受けたことはない。
事情に詳しい筋が本紙記者に対し語ったところによると、「マフスーリー氏に関しては、名前があがった途端に国会議員の一部が反対を表明したため、同氏の経済相就任はほぼ無くなった」という。
その人物はまた、次のように話した。「ダーヴーディー氏の経済分野における学識と実務経験を考えると、同氏が経済財政相のポストに選出される可能性が高いように思われる。もしそうなれば、空席となった第一副大統領のポストを、サーデグ・マフスーリー大統領顧問が埋める可能性もある」。
大統領と第一副大統領との間には、一部些細な見解の相違があるが、もしダーヴーディー氏が経済財政相のポストに就くことを決断すれば、国家の基本政策をめぐるこの些細な見解の相違にも、事実上ピリオドが打たれるだろうと言われている。
この消息筋は、サムサーミー氏が経財省入りした場合の状況については、次のように述べている。「経財相のポストがサムサーミー氏に渡れば、かなりの確率で《全体総括担当次官》のポストが復活し、国家の経済変革がいっそう強硬かつ迅速に進められるだろう」。
その一方で、ダーネシュ=ジャアファリー氏の後任としてモハンマドレザー・ラヒーミー会計検査院長の名前があがっていることについては、《イラン保険》社の取締役会の活動実績に関する会計検査院の報告が、大統領命令による同社の役員解任処分へとつながり、その後、同事件に関してダーネシュ=ジャアファリー氏が不満を漏らしていたことが記憶に新しい。
ある法律の専門家がファールス通信に話したところでは、「大統領がこの5名のうち一名を大臣に指名し、第7議会が指名された候補者に対して不信任の決議をすれば、法律上、大統領は3ヶ月の間、同省の大臣代行を指名できる」という。その専門家は続けて、「第7議会も3ヶ月後には任期を終え、第8議会が活動を始めることになる。しかし、第8議会の議員の信任状の署名に数ヶ月を要するということになると、経済財政大臣の選出にも不透明感がつきまとうのではないか」と語った。
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( 翻訳者:米沢佳奈 )
( 記事ID:13544 )