「変革のための内閣改造」:大統領、内閣改造を暗に認める
2008年04月09日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】政府報道官が「13日の嘘」と呼んだ経済財政相辞任の報道が流れて数日後。アフマディーネジャード大統領は自身のブログでのコラムでこの報道を暗に認め、「状況に応じて、必要とされる内閣改造を柔軟に行う」と強調した。
〔「13日の嘘」とはイラン版エイプリル・フールのこと。イランではノウルーズ(イラン正月)期間最後のファルヴァルディーン月13日(閏年の今年は4月1日。例年は4月2日)に嘘や冗談を言い合う習慣がある。〕

 IRNA(イラン国営通信)の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は自身のブログの今年最初のコラムにおいて、内閣改造は国の公正な発展と変革のために行われるものだとの見方を示した上で、「我々は1つにまとまっている。誰一人として、自らの責務を特権や利権として考えている者はいない」と付け加えた。

〔中略〕

 大統領は、政府が内閣改造を行う方針であることはすでに発表済みであるとし、「我々は皆、手段にすぎないのであって、国民こそ目的である。我々には過ちを犯したり、保守的になったりする暇などないのであって、神と国民が与えた偉大なる信託と、われわれが手にしている限られたチャンスとを十分認識する必要があるのだ」と記した。

 大統領はこのコラムの別の箇所で、87年(西暦2008年3月20日~)が<変革と繁栄の年>と命名されたことに言及して、「革命的な改革と行政の柔軟な運用へ向けて、政府を最高レベルで動かしていく所存である。全ての有識者たちに協力と協議を求めていく」と記している。

〔中略〕

 大統領は「行政の革新的な飛躍には、勇気と知恵がともに必要である」と指摘した上で、次のように続けている。「変革を成し遂げるために必要な要素は勇気であることを強調したい。なぜならば、国民の繁栄に対する深刻かつイランの歴史に通底する障碍の一つに、知識人層ですら有している変革への恐怖があるからである。このような恐怖は、今日においても変革に対する抵抗要因となっているのであり、もし我々がこのような状況を認識しなければ、新生イランの文明的・歴史的の繁栄には再び遅れが生じ、個別の散発的な変革が国民レベルでの変革運動へと発展していくことはないだろう」。

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( 翻訳者:弘原海みどり )
( 記事ID:13551 )