ディンク氏遺族「トラブゾンの捜査もイスタンブル検察局の担当とすべき」
2008年04月15日付 Milliyet 紙

ディンク氏の遺族は、トラブゾンにおける捜査もイスタンブル検察局によって行われるよう望んだ。

アゴス新聞総編集長フラント・ディンク氏が殺害された時期にトラブゾンで任務についていたアリ・オズ大佐を含む10人の軍人について、トラブゾン・共和国検察局によって捜査が進められているが、イスタンブル・共和国検察局により捜査がなされるよう要請がなされた。
ディンク氏の遺族の弁護人らは、これについての要請を含む18ページにわたる告訴状を、昨日(14日)、殺人捜査を行っているイスタンブル・共和国検察局に提出した。

「彼らは知っていた」
エルゲン・ジンメン弁護士は、裁判所の出口で報道関係者らのインタビューに答え、トラブゾン治安裁判所での審理記録をイスタンブル第14重罪裁判所での訴訟の審理記録と一本化する必要がある、と述べた。ジンメン氏は、「トラブゾン県軍警察の幹部ら(の審理記録)を合わせた一つの審理記録に基づいて判決を出さないなら、私たちは次のように確信している。ディンク殺人事件はどんな判決が出されようとも、決して良心と法を満足させないだろう、と。私たちの要求をここ(イスタンブル検察局)に、そしてトラブゾン検察局にも提出した」と話した。
告訴状では、幹部らは2006年7月以降ヤスィン・ハヤルと友人らがディンク氏殺害を計画していたのを知っていた、とされた。
また、告訴状では、それにも関わらず対策がとられず、通報者らへの圧力がなされたと述べられている。
トラブゾンでの捜査の担当者らが、イスタンブル第14重罪裁判所において引き続き行われている訴訟の被告人らと個人的なつながりがあることが明らかになった。
告訴状では、「被疑者たちが彼らの任務を正しく行っていれば、ディンクは今日も生きていただろう」と述べられた。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:13589 )