チュルクアタ戦略研究・教育・文化財団(チュルクアタ財団)は、オスマン朝の建国が開始された地であるソウトを中心とする大学の開設準備を始めた。
象徴的な重要性をもつビレジキのソウト郡に戦略的研究所の設置を計画中のチュルクアタ財団は、その後アンカラに大学を設置することも計画している。チュルクアタ大学は2010年から学生を受け入れる予定であるという。
チュルクアタ財団は50万リラ(約3800万円)の基金で先月活動を開始した。理事長を務めるのは、2002年11月3日の総選挙で民族主義者行動党(MHP)カスタモヌ選挙区第一国会議員候補となり、中央規律委員会のメンバーであるマフムト・ズィヤ・ユルマズビレン氏である。財団の創設者には、MHP中央執行委員会メンバーのメヴリュト・カラカヤ教授、アルプアルスラン・テュルケシ大賞審査委員会メンバーのレジャイ・ジョシュクン准教授ならびにズハル・ジャフオール教授、昨年7月22日の総選挙でMHPイスタンブル第一選挙区国会議員候補となったゼケリイェ・ギュンドール氏、MHPイスタンブル支部運営委員であるヴォルカン・ユルマズ氏およびエヴレン・テケル氏、MHPエルズルム選挙区の国会議員候補エルチュルク・チメン氏、そして最近の選挙でMHP党員となったガズィアンテプ・サンコ病院院長であるギュルカン・トゥラル氏といった面々である。
MHPのデヴレト・バフチェリ党首は、この財団の創設および今後の活動を非常に重視しており、側近に「ジャケットを売り払ってでも、この仕事をやりとげる」と表現したほどである。財団の創設者であるメヴリュト・カラカヤ氏は、トルコには戦略的研究機関と大学が必要であると主張している。カラカヤ氏は、「民族の感受性が規則付けられるこのようなすばらしい事業に着手した。出来る限り早く、大学設置の目標を達成したい」と話している。また、創設者にMHP党員が含まれているが財団は基本的にMHPのものではないと述べ、「デヴレト・バフチェリ党首が我々を支持してくれていることを名誉に思います。しかし、この財団は完全に独立した団体となるでしょう」と語った。
メヴリュト・カレカヤ教授はさらに、全ての先進国同様トルコにもグローバリゼーションの影響が及んでいると述べ、「我々は、グローバルな視野を持ちつつも国のために活動できる世代を育てなければなりません。グローバリゼーションの時代にトルコが今日至っている状況は明白です。グローバリズムに対し、自国や自民族の利益を守る準備をしておく必要があるのです。次の世代をこのために教育し、このために研究を行うべきです」と語った。
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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:13634 )