病院に医者不在、搬送された妊婦はひとりで出産、出血多量で死亡
2008年04月25日付 Radikal 紙
ヨズガトで病院に医者がいなかったため、ある女性がひとりで出産をしたと主張されている。双子を出産した女性は、出血多量により亡くなった。
7人の子どもをもつギュルダネ・タラクチュさんは、早産が疑われたため産婦人科病院に搬送されたが、病院に医者がいなかったため、ひとりで出産したという。タラクチュさんは出産後、出血が止まらず、救急車がなかったために乗用車で他の病院に搬送される道中で死亡した。
ヨズガトのエイミル村で双子を妊娠したギュルダネ・タラクチュさんは、出血が始まったので4日前にソルグン国立病院に搬送された。救急処置に続いて、ヨズガト・ボゾク産婦人科・小児病院に搬送されたタラクチュさんは、早産の可能性があると言われて入院となった。ギュルダネ・タラクチュさんの夫、ナズル・タラクチュさんの主張によると、一昨日(23日)の早朝に出産が始まったが、病院に医者はいなかった。そのため、彼女はひとりで双子を出産した。
■怠慢の連鎖-救急車がない
出血が止まらなかったために容態が悪化したギュルダネ・タラクチュさんは、ヨズガト国立病院に搬送されることになった。しかし産婦人科病院の二台の救急車のうち一台は 故障しており、もう一台は県外に出ていたため搬送用救急車はなかった。112番と国立病院に救急車が要請された。しかしこれらからも救急車が来なかったので、容態がさらに悪化したギュルダネ・タラクチュさんは乗用車でヨズガト国立病院に搬送されるも、道中で死亡した。
妻を失ったナズル・タラクチュさんは、病院当局の無関心について苦情を述べ、次のように主張した。
「病院側は早朝に私を呼び出しました。私の妻は早朝にひとりで出産をしたそうです。妻のそばに医者はいなかったそうです。助産師もついていなかったと言われました。輸血も行われなかったそうです。出産後、病院へ搬送される道中で心臓が止まったそうです。病院側は妻の血液の値が低いと言っています」
出産後に死亡したタラクチュさんの亡骸は、解剖のために法医学協会に搬送される一方で、ヨズガト県庁と保健省が調査を開始させている。
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( 翻訳者:藤巻 晋也 )
( 記事ID:13665 )