ダマスカスでゴラン高原めぐる駆け引き -エルドアン首相が仲介役
2008年04月27日付 Hurriyet 紙
タイイプ・エルドアン首相の昨日(26日)の日帰りダマスカス訪問は、イスラエルとシリアの間にあるゴラン高原に関する交渉の舞台となった。
エルドアン首相は、ダマスカスでの二者会談で、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領に対し、イスラエル側の占領地からの撤退条件を伝えたと主張されている。エルドアン首相は、アサド大統領からシリア側の条件を聞いたと考えられている。
■イスラエルから代表団
エルドアン首相のダマスカス訪問の後、イスラエルから上級レベルの代表団が事の成り行きについて話し合うため、近くアンカラを訪れることが分かった。この代表団がイスラエル政府にシリア政府の出した条件を伝えることが明らかにされた。
エルドアン首相は、シリアからの帰路エセンボア空港で、ある新聞記者の質問、「アラブ・メディアは、総理がイスラエルのゴラン高原からの撤退条件をアサド大統領に伝え、そしてシリア政府の返答を伝えるためにトルコ側の代表がイスラエル訪問することが決まったというニュースを流しました。これは本当ですか?」に次のように答えた。
■要請はイスラエルとシリアから
「もちろんメディアがこの情報をどこから得て、どのように報道しているか、私には知る由もありません。しかしシリアとイスラエルの間でこのような交渉開始をしてほしいという要請をトルコ政府がしているということは、以前にも申し上げました。トルコ政府として、我々はこの問題にできうる限りのことをするつもりです。シリアからも要請がありますし、イスラエルからも同様に要請があります。我々は力を尽くそうと思っています。二国間にある問題がなくなることを願っています」
■アサド大統領・オルメルト首相サミット計画
ゴラン高原に関する問題が解決した場合、エルドアン首相の次の目標は、パキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ大統領とアフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領のように、シリアとイスラエルの指導者をトルコで引き合わせることであることが分った。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:13679 )