ディヤルバクルで、「血の復讐」から逃げ、「玄武岩採掘」で成功を収める
2008年05月01日付 Zaman 紙
ディヤルバクルで『血の復讐』を逃れるために故郷の村を捨てたレシト・アアチさんは、移住先の新しい村で生計を立てるために始めた「玄武岩採掘」によって、成功を収めた。
東部および南東アナトリア地方で続く『血の復讐』は大きな苦痛をもたらす。『血の復讐』は多くの場合、殺人および投獄という結果になり、女性や子どもも夫や父親を失う。
ディヤルバクルの中心に近いヨルボユ村で暮らしていたレシト・アアチさん(37)は『血の復讐』から逃れて新しい生活をはじめた。アアチさんの家族はおよそ8年前、畑の灌漑の順番をめぐり隣村に住むある一族の1人が亡くなったことで、『血の復讐』の対象となっていた。レシト・アアチさんは、復讐を続けないために父親と兄弟達と共にベイカヤ村へ移住した。新しい村で生計の基盤を探し始めたアアチさんは、玄武岩を掘り起こし、ビジネスにつなげようと決意した。アアチさんは、1年の間、昼は1人で玄武岩を採掘し、夜も家畜の番をしていたと話し、次のように述べた。「もし故郷の村から移住しなかったら、『血の復讐』を続けていただろう。私は『血の復讐』が続くことは望んでいないし、賛成もしない。だから逃げだしてほかの村へ来たのだ。もしこの村に移らず、故郷に残っていたら、『血の復讐』は私たちの望まないかたちで続いていただろう。1年間、私はたった1人で働いた。とても大変だった。1年間でトラック10台分の石を1人で採掘した。稼ぎは共和国金貨12枚であった。お金を稼ぎ始めると、さらに自分に自信が持てるようになった。恐れずに人生を新しく始めた」
アアチさんの仕事はしだいに近くの村人の興味を引き、村人達も岩の採掘を始めた。アアチさんは現在、7つの村でおよそ100人の村人が採掘した岩をさまざまな会社に売っており、1日に平均してトラック5台分の石を採掘できると述べた。
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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:13712 )