まるでクーデターのよう メーデーで大混乱
2008年05月02日付 Milliyet 紙

メーデーをタクスィムで祝いたい労働組合と、それを許可しない政府の間で数日前から緊張状態が続いており、昨日イスタンブルは戦場と化した。トルコ革命労働組合連盟(DİSK)、トルコ労働組合連盟(Turk-Is)、公務員組合連盟(KESK)、及び政党、各種組合、民間団体は、シシュリからタクスィム広場まで行進するため夜中から準備をした。朝、デモを開始するシシュリのDİSK本部には約1500人が集まった。警察部隊がまず介入したのは7:47である。警察部隊は、DİSK本部前にいるデモ参加者に強力で色つきの水を放水し、ガス弾で介入した。

DİSKのスレイマン・チェレビー代表は、警察部隊の介入を非難し「トルコでは、戒厳令の条件を超えた無慈悲な考え方がある」と発表した。共和人民党(CHP)イスタンブル選出のメフメト・アリ・オズポラット国会議員も、投下されたガス弾の影響を受けた。「彼ら(警察部隊)は、DİSKの中に入ってガス弾を投下した。人々は息ができなくなっていた。これほど容赦なく振舞うべきではない」と話した。

■「これぞ大混乱」

その後DİSK本部前及びシシュリとハルビエ間で集まったグループに対し、警察部隊は実力行使を開始した。デモ参加者は裏道に逃げ、中には警察に向かって投石し応酬する者もいた。労働組合が(警察と)行った会合で前向きな結果が出なかったため、100人のグループでタクスィムへ行進する決断をした。DİSKのスレイマン・チェレビー代表、Turk-Isのムスタファ・トゥルケル代表、KESKのイスマイル・ハック・トンブル、及び数人の国会議員を含むこのデモ隊の行進は、共和人民党(CHP) シシュリ事務所前で絶たれた。警察の強硬な対応が続いたので、デモ隊はタクスィムへの行進と献花を諦めた。

チェレビー代表は、「我々は、現政府の挑発に乗らないように常識に沿ってここで活動を終える」と述べた。イスタンブルの中心部で、労働者たちにガス弾が投下され、放水されたと述べるチェレビー代表は、「ひとびとが収まる所に収まらなければ、大混乱になると言った首相に一言申し上げたい。大混乱とは、このことを言うのだ」と述べた。


■タクスィムに出る方法なし

労働組合と警察部隊の間で会合が続いている際に、メジディエキョイ・シシュリ・ハルビエ周辺で通りは戦場と化した。メジディエキョイで集まったグループに装甲車に支援された警察部隊が放水し、催涙ガスを投下した。警察部隊介入後、デモ参加者の一部は通りや地下鉄の駅に逃げ込み、その他に職場に駆け込んだ人々もいた。メジディエキョイでの介入の結果、ガイレットテペに向かって逃げたデモ参加者の一部は、道路の真ん中にあるフェンスを壊し、周囲に損害を与えた。

(後略)

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:13716 )