トルコ、イラクと共同戦略文書作成へ
2008年05月02日付 Yeni Safak 紙
中東和平プロセスのため、イスラエルとシリアの橋渡し役をつとめるトルコは、イラクとの共同戦略構想でも重要な前進を果たした。エルドアン首相の首席顧問であるダヴトオール氏は、イラクのタラバーニー大統領およびバルザーニ氏と一堂に会した。
イラクとの関係をあらゆる側面から発展させると決定された後、エルドアン首相の外交政策首席顧問アフメト・ダヴトオール氏とトルコのイラク特別代表部ムラト・オズチェリキ氏は、バグダッドを訪問し、重要な外交日程をこなした。
アフメト・ダヴトオールとオズチェリキの両氏は、イラクのマリキ首相宛のエルドアン首相のメッセージを伝えるため、イラクを訪問した。両氏はマリキ首相を訪問した後、ジャラール・タラバーニー大統領にもむかえられた。
イラク北部の地域政府議長メスード・バルザーニー氏の姿勢が原因で、長い間、構築されてこなかった両国関係に新たな進展が見られた。
■地域政府議長とも接触
ダヴトオール外交政策首席顧問とオズチェリキ・イラク特別代表は、イラク北部にある地域政府ネチルヴァン・バルザーニー首相とバグダッドで一堂に会した。イラクとの関係構築をイラク中央政府とともに進めているトルコは、地域政府と初めて接触して一歩前進した。その一方で、会談がバグダッドで行われたことで、イラク全体にメッセージが伝えられたことが明らかになった。
北イラクにあるPKK(クルド労働者党)拠点に対する激しい空爆と陸上攻撃で2008年の幕を開けた後、外交分野においても、イラクとの関係をあらゆるレベルで増強していくことが決定されている。
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( 翻訳者:倉本 さをり )
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