ジャラール・アーレ=アフマドのドキュメンタリー作品、間もなく放映へ:革命文学シリーズも制作中
2008年04月28日付 Jam-e Jam 紙
【ISNA】イラン国営放送テレビ第二チャンネル学芸部長は、約6番組が新たに同部で制作・放映されることを明らかにした。
アブドッラーヒー=ネガール部長は、「番組制作を担当する学芸部では1387年〔西暦2008年〕用の新番組が現在作られており、また従来の番組の一部にも編成上の変更が加えられるだろう」と語った。
同部長は、テヘラン国際ブックフェアをテーマとした「バハーレ・ケターブ」(本の春)という番組が制作されていることを明らかにした上で、「この番組は、ブックフェアの開催に合わせて、毎日第二チャンネルで放映される予定だ」と述べた。
同部長はまた、作詩の技能を競う番組「パルニヤーネ・ハフトラング」(7色の織物)の制作についても言及し、「この番組は、今年の夏よりテレビ第二チャンネルで放送が開始される」と述べた。
〔中略〕
同部長はまた、ジャラール・アーレ=アフマドをテーマとしたドキュメンタリー作品の制作にも言及し、「パリーサー・エシュギー制作によるこのドキュメンタリー作品は、現在編集と音入れの段階にある」とした。
アブドッラーヒー=ネガール部長は最後に、革命文学についてのテレビ・シリーズが制作される予定であるとして、以下のように述べた。「アフマド・アースーデ制作によるこの番組は、韻文及び散文によるイスラーム革命文学をテーマとして、様々な専門家らを交えて制作されており、恐らくは初夏にも放送されるだろう」。
訳注:ジャラール・アーレ=アフマド(1923-1969)は1950年代から60年代にかけて活躍した、現代イランを代表する小説家・社会批評家。従来の形式主義的な表現技法にとらわれるのではなく、現代イラン社会の政治・経済・社会問題を明快に分析したことが特徴。代表的な小説作品に、『校長』、『ヌーンとペン』、『地の呪い』。代表的な評論作品に『西洋かぶれ』、『知識人の奉仕と裏切りについて』があり、彼の(アンビヴァレントな)「反西洋」「反近代」の主張は1979年の革命とその後のイスラーム共和国の政治文化に多大な影響を与えている。
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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:13722 )