ブッシュ大統領親子もしないのに 病院にガス爆弾はなったトルコ警察を医師が非難
2008年05月03日付 Milliyet 紙
トルコ医師会と保健退職者組合のメンバーである医師と医療従事者は、5月1日に警察がシシュリ・エトファール教育研究病院にガス爆弾をはなったことに抗議した。同院の放射線科の責任者であるムザッフェル・バシャク医師は、「戦争法(戦時国際法)でさえ病院に爆撃してはならないとしている。長い間、バグダッドを爆撃したブッシュ親子でさえも、病院には爆弾は落とさなかった」と述べた。
メーデーにシシュリ・エトファール病院の救急治療室とその庭が警察のガス爆弾の標的とされたことが、2日(昨日)、病院の庭に集まった医療関係者によって非難された。
「警察テロをやめさせよ」、「公正発展党(AKP)がつけている民主主義のマスクが落ちた」、「戦時でさえも、病院は攻撃されない」、「ムアッメル・ギュレル(イスタンブル知事)は辞職せよ」と書かれたプラカードを手にした約100人の医療関係者を代表して、イスタンブル医師会理事のナズミ・アルガン医師が声明を発表した。
アルガン医師は、戦時国際法と世界保健機関(WHO)の規定では、戦時下では病院と保健機関への介入を禁止していることを明らかにした。そして革命的労働者組合連合 (DİSK)の前で行われたデモで怪我をした一部の人々が治療のため同病院へ搬送された後、警察が病院へやって来て、理解できないことであるが、ガス爆弾が爆発したと述べた。
■「弱肉強食の森のようだった」
この事件が起こったとき、病院で勤務中だったというバシャク放射線科長は、1日(一昨日)の同病院は弱肉強食の森の中のようだったと述べ、「25年の経験をもつ医師として、今回起こったことを非難します」と話した。
バシャク医師はガス爆弾が病人にはとても大きなリスクであると述べ、「肺の不調の原因になります。血管や気管支を狭めます。目の不快感の原因となります。病状が悪い人たちにとっては、望まれない結果をもたらす可能性もあったのです。(このようなことが)起こらなかったのは、運が良かったとしかいえません」と話した。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
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