アダナで低所得者層、夜中に安価なパンを求め、行列
2008年05月08日付 Yeni Safak 紙

アダナで低所得の市民が安価なパンを購入するため、深夜3時に公共パン販売所の前の行列に並んでいる。製パン業界の値上げの決定により商店やスーパーマーケットでは150グラムのパンが40クルシュで販売されている。これを20クルシュで販売しているアダナ広域市の公共パン販売所には低所得の市民が殺到している。

オヌル街区の住民も深夜2時半に列に加わり、2時間後に到着するパンを待ち始める。公共パン販売所ではひとりにつき10個までしかパンを買うことができないため、一部の家庭では、家族が多いためにふたり一緒に列に並んでいる。

子どもと一緒に公共パン販売所にやってきたある退職者市民は、7人家族にパンを持ちかえるために順番を待ち始めたと言い、低所得の市民は価格差から公共パン販売所に引き寄せられていると話す。

日当17リラで働く農業労働者の女性たちは、安いパンを買おうと仕事へ行く前にまず公共パン販売所へやってきたと言い、一日に2回列に並ぶと話す。
若者は立って待っている一方で、高齢者はベンチや歩道の端に座り、眠そうな目をしてパンを持ってくるトラックを待っている。

市のパン工場から運ばれたパンが到着すると、皆、自分の場所について順番を待ち始める。アダナのイルハン・アトゥシュ知事は、製パン業界が実施したパンの値上げが、県庁の決定にも関わらず取り下げられない場合、罰金を科す構えであると警告している。これを受けて、製パン業界がこれに従うかどうかが注目されている。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:13761 )