鈍感さに対する反発 ―ヴァキト紙ウズメズ逮捕をめぐる報道姿勢
2008年04月29日付 Radikal 紙

■アフメト・ハカン「イスラム的ゲットー」
ヒュッリイェト紙コラムニストのアフメト・ハカンは、28日付の「あなたがたにお似合いです」という見出しのコラムで、宗教系新聞がその報道を見て見ぬふりをしている姿勢を批判した。

アフメト・ハカンは彼のコラムの中で、ザマン紙、ヴァキト紙、イェニ・シャファク紙、ブギュン紙そしてスター紙に対し、「このような状況が『カルテル・メディア』の一社の身にふりかかっていたら、黙って座っているつもりだったのでしょうか」と問いかけ、次のように批判した。

「反対勢力の様々な欠点に対して追及の手を緩めないあなたがたは、味方の恐るべき欠点に適切な反発を示すことをいつ学ぶのでしょうか?
いつこの『イスラム的ゲットー』の姿勢から抜け出るのですか?どこまで偽善を続けるつもりですか?」


■ナズル・ウルジャック「ウズメズは宗教を利用する者」

サバフ紙コラムニストのナズル・ウルジャックも28日付の記事において、ウズメズを厳しい言葉で批判した。
ウルジャックは、「性的に興奮した雄ヤギ」という見出しのコラムで以下のように書いた。
「ヒュセイン・ウズメズのような人は、信心深い者ではなく宗教を悪用する者だ。
誰かが同じようなことを犯さないようにするために、この事件は十分に人目にさらされる必要があると思います。少しだけ保守系新聞に言っておきましょう。同業者の皆さん、ヒュセイン・ウズメズの非倫理的な記事を後ろのページでごく小さく掲載することは正しいことなのでしょうか?
この男は信心深いわけでもなんでもないのです!従って『我々の仲間のことを暴露するのはやめよう』といった心理におちいる必要はないのです」


■現代新聞記者協会「襲撃を自慢した人物」

現代新聞記者協会は、アナトリアでヴァキト紙コラムニスト、ヒュセイン・ウズメズが女児への性的いやがらせによって逮捕されたことについて、「面汚し」という見解を出した。
現代新聞記者協会アンカラ支部長タルク・ハティプオールは、この事件を次の声明で非難した。
「ヒュセイン・ウズメズは何年にもわたってメディアから新聞紙上やテレビに招かれて、ある新聞記者(アフメト・エミン・ヤルマン氏)に対し行った銃による卑劣な襲撃を尊大な態度で話し聞かせ、自慢した。そして、この襲撃を起こしたことで報道界から思想家としての地位を与えられた。その彼が母親と共に暮らしていた女児への性的いやがらせで逮捕されたことはトルコメディアの陥った状況という点からも、面汚しである」

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( 翻訳者:白石百合子・牧史織 )
( 記事ID:13776 )