水田に危機―イラン米穀協会、米価急騰に懸念を表明
2008年05月08日付 E'temad-e Melli 紙
【経済部】今日の物価高は米市場にも及んでおり、他のいかなる商品の市場にも増して、消費者の関心を集めている。
米価が〔キロあたり〕4万リヤール〔約450円〕、4万5000リヤール〔約500円〕、さらには5万リヤール〔約560円〕にまで上昇したと報じられて数日になるが、未だ米の価格統制について特別な動きは起きていない。数日前に議員の一人が政府担当者に対して米価上昇を抑えるよう公式に求めたのに加え、ここ数日の間に、専門家たちも繰り返し米の価格上昇に警告を発している。
理解できないのは、国内市場において、米価高騰に関与する条件がなんら見られない状況で、価格上昇が起きているという点である。
情報によれば、昨年は106万1500トン以上の米が諸外国から輸入されており、また210万トンが国内で生産されているが、それにもかかわらず米価はこれまでになく1キロ5万リヤールにまで上昇している。
一方、イラン暦1387年〔西暦2008年〕の田植えは未だ始まっていない。このため、専門家たちは驚きを示しながら米価の急騰を分析した。昨日イラン米穀協会は米価上昇を不可解な現象であると述べ、その原因を以下のように分析した。
多くの専門家らの考えでは、米の世界市場の情勢と仲買人らによる取引市場の悪用が、米価急騰の主要因である。しかし、以前からの専門家たちの警告にもかかわらず、なぜ再び仲買人らが米市場で投機的な取引を行う機会を得てしまったのかという疑問に、政府関係者は答えなければならないだろう。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
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