メフディー・ハーシェミー、内相代行の新たな候補者に
2008年05月15日付 E'temad-e Melli 紙

【アーザーデ・モハンマド・ホセイン】内相更迭をめぐる問題が再燃している。プールモハンマディー内相更迭問題をめぐる議論は、第8期国会選挙が行われていた頃大いに騒がれたが、その後同氏が内相の地位にとどまり続けたため、沈静化していた。しかし同相の更迭問題は、依然としてくすぶり続けていた。

 第8期国会選挙が終了し、同国会の召集を間近に控えた現在、そしてアフマディーネジャード内閣の一角を占める商業相への弾劾が耳目を集めている今、一部観測筋は内相更迭について特別な思いで観察を続けている。

 しばらく前、多くの報道関係者らは大統領に近い筋の話として、モハンマド・レザー・ラヒーミー氏を内相代行に指名する人事が出されたと報じたが、その一方で一部からはこの人事を完全に否定する発言も出されていた。そして結局、大統領自身が同人事に対するメディアの批判に苦言を呈し〔て、同人事を撤回し〕ていた。昨日《予算法補足第13項実行本部》の現本部長を務めるセイエド・メフディー・ハーシェミー氏の名が内相代行の新たな候補として上がったのは、このような内相更迭をめぐる論争の中でのことだった。

 過去一ヶ月間にわたり、多くの政府関係者や国会議員らは大統領に内相更迭を思いとどまるよう説得を続けてきたが、このような説得も失敗に終わった格好だ。アフマディーネジャード大統領が内相代行の候補者の選定作業を続けていた中、第一副大統領の口からプールモハンマディー内相更迭が決定的であることが伝えられたからである。

 内相更迭の可能性は、数日前から強まっていた。アフマディーネジャード大統領がその日の夜バスィージ学生らとの集会の席で、プールモハンマディー内相解任の理由として、同内相による州知事や県知事、及びその他の政府高官の任免に一貫性が見られないことを挙げていたからである。

 今回の更迭劇で今後注目されるのは、現内相が第8期国会の開会式で同国会選挙についての最終報告書を議員らに提出する日まで、内相職にとどまることになるだろうとされていることである。もしそうなれば、セイエド・メフディー・ハーシェミー氏はホルダード月8日〔5月28日〕以降、内相代行に就任することが予想される。

 新しい内相代行となるハーシェミー氏は、思想的に大統領と特別に近い関係にあり、同大統領の信頼の厚い人物の一人とされている。そのため、同氏はこれまで別のポストの候補者となったことがあった。例えば、農業ジハード相の弾劾が取り沙汰されていたときには、ハーシェミー氏が同相の後任候補の一人に挙げられていた。

 現在《予算法補足第13項実行本部》の本部長であるハーシェミー氏は、《イマーム・ホメイニー崩御委員会》の大統領代理も務めている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13845 )