「太るときにも医者に相談しましたか?」 太りすぎの女性を病院が拒否
2008年05月20日付 Zaman 紙

体重300キロのアイシェ・アクデニズさん(48)は、(イスタンブルの)ペンディッキで夜遅くに体調不良となり、6つの病院をまわり、最後にジェッラフパシャ・医学部付属病院へ搬送され、その救急救命センターで医者が彼女自身をしかりつけたことを打ち明けた。明け方まで入り口で待っていたと説明したアクデニズさんは、「体調が悪化したので病院へ行った。医者にとても辛いということを伝えると、『300キロになったときに私に相談しましたか?』といって私をしかりつけた」とのように話した。

彼女の主張によれば、過剰な体重のために身体に負担となり一昨夜に体調が悪化したアイシェ・アクデニズさんは、隣人たちによってカルタル・ドクター・ルトフィ・クルダル教育研究病院へ搬送された。病院の関係者は座っているのにさえ支障のあるこの女性を、「できることは何もない」と追い返した。アクデニズさんはその後、5箇所の病院を駆け巡った。しかしながらどの病院からも同じような返答を受けた。

最後に深夜一時ごろ、イスタンブル大学ジェッラフパシャ・医学部付属病院に搬送されたこの女性はここで血圧測定をして酸素吸入を施された。引き続いて、ここでも「なにもできることがない」と言われて追い出された。

アクデニズさんは、一ヶ月間、体重増加で体調がすぐれないままに生活し、だれも助けてくれなかったとし、「私に薬を処方して、送ってくる。『この痩せる薬を服用し、ダイエットしなさい』と言ってくる。このダイエット食品をどうやってつくるっていうの」といって話した。

それからアクデニズさんはジェッラフパシャの救急救命センターの医者が彼女を侮辱したと主張した。救急救命センターからも追い出されたとし、「私はとても遺憾に思う。ここの医者でさえ、『300キロになったときに私に相談しましたか』といってしかりつけた」と話した。

病院の関係者は、肥満症診療室は5月19日の若者とスポーツの日のために休診であり、女性が5月20日に来たにもかかわらず対応したと伝えた。以前にもアダナ、イスタンブル、コジャエリで同じような事件があった。事件に関する調査を始めた関係省庁は、関係する組織ならびに医師にも処罰を与えていた。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:13870 )