ファイユーム県に新たに3つの化学工場
2008年05月13日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、ファイユーム県で新規に3つの大工場を開設
■ 拡大する農業分野と飲用水対策の需要に応える諸プロジェクト

2008年05月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ファイユーム:ムクタール・シュアイブ】

開発計画の成り行きを常に注視し、若者の雇用機会増加にたゆまぬ意欲を燃やすムバーラク大統領は昨日、ファイユーム県を視察訪問し、3つの新しい大工場の開所式を行った。 (工場が新設されたのは)コム・ウシム工業地域に軍傘下のナスル触媒会社が所有する化学物質生産センターで、新しい工場は特にエジプト南部諸県の若者、およそ3000人に新規の雇用機会を提供することになる。

 3つの新工場はコム・ウシム大工業センターの第二期計画に含まれており、年間約15万トンの生産能力での硫酸の生産を目指す。硫酸はミョウバンやリン酸肥料生産のための基本原料とみなされる物質である。工場はまた、年間およそ5万トンの生産能力で粒状リン酸肥料を生産し、年間およそ2万2000トンの生産能力でリン酸カリウム肥料と約2.6万トンのフッ化水素酸の生産を目指す。

 こうしたコム・ウシム工業センターの取り組みの目的は、総合開発計画に沿う形で、特に農業分野と飲料水対策に関わる複数の巨大プロジェクトの規模拡大を求める要請に応えることにある。2006年に始まった第一期計画では、年間15万トンの液状硫酸と2万5000トンの固形硫酸の生産目標が掲げられていた。
(後略)

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( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:13897 )