ガソリンの生産、3年後には自給可能に
2008年05月25日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】イラン石油製品精製流通公社の精製局長は、「既存の精製工場の拡張・改修、ならびに新しい精製工場の建設計画の実施により、イランは3年後までにガソリンの生産において自給が可能になるだろう」と発表した。

 アミーノッラー・エスキャンダリー氏はメフル通信との会見の中で、「国のすべての精製工場で拡張計画の実施がすでに開始されている」とした上で、「現在、投資額70億ドル規模の既存の精製工場の拡張・改修工事がすでに始められており、計画通りにいけば、イラン暦1390年末〔西暦2012年3月下旬〕までに、国内の一日のガソリン生産能力は約3400万リットル増加するだろう」と述べた。

 同局長は、アーバーダーンやアラークにある精製工場の拡張計画の物理的な進捗状況について、順調との見方を示した上で、以下のように付け加えた。「既存の精製工場の拡張計画が完了し、新しい精製工場の運用が開始されれば、わが国がガソリンを輸入する必要性はなくなるだろう」。

 またエスキャンダリー氏は、国内のガソリン消費は1日あたり平均6500万リットルであることに触れた上で、「国内のガソリン消費量は極めて高い。それゆえ、精製工場の拡張計画を実施するだけでガソリンの需要〔をめぐる問題〕に答えることはできない」と指摘した。

 同局長はまた、新しい精製工場の建設はガソリン生産自給への道には必要不可欠だとした上で、「現在の国内での基礎ガソリンの生産量は1日あたり4200万リットルだが、精製工場拡張計画の実施により1日の生産量は7600万リットルに増加するだろう」と言明した。

 エスキャンダリー氏によると、精製工場の新設計画が完了すれば、合計で1日あたり1億8600万リットルのガソリンを国内で生産することができるようになるという。

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:13924 )