【政治部】テヘラン選出のアフマド・タヴァッコリー議員は、インフレこそ国と人民が経験している困難の中心に位置していると指摘した上で、「国家が現実に有している力以上のことを期待させるような行動は、厳に慎むべきである」と述べた。
本紙記者の報告によると、アフマド・タヴァッコリー議員は昨日の国会での冒頭演説で、インフレが進行している大きな要因を外的要因と内的要因の二つに分けた上で、次のように指摘した。「インフレを生んでいる外的要因の中で最も重要なのは、原油価格の上昇に起因する輸入品の価格高騰である。原油価格の上昇によって、輸送費や保険費、化学肥料のような原油を加工してできる一部の製品の価格高騰が引き起こされている」。
タヴァッコリー議員はまた、制裁に起因する価格上昇に言及し、次のように述べた。「最近の制裁は金融制裁であり、主にソフトウェア的な形で行われている。このような制裁は、制裁を科す側にとって負担が少なく、われわれ〔制裁を科される側〕にとって負担が大きい」。
タヴァッコリー議員は続けて、インフレの内的要因について触れ、次のように論じた。「財政や通貨の分野で取られている拡大主義的な政策、そしてシステムの腐敗や非効率性がインフレを生む重要な要因の一つとなっている。これらの要因に対処する方法は主に、〔国の〕運営や経済政策の領域に属している」。
国会調査センターの所長を務めるタヴァッコリー議員は、政府は期待を煽るような行為を慎まねばならないと強調した上で、「極めてよい計画であっても、政府は性急に事を進めてはならない。小規模であれ、中規模であれ、零細事業の立ち上げを支援し強化する際には、慎重な行動が必要である」と指摘した。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13966 )