憲法裁判所による「スカーフ解禁」違憲決定への抗議、やまず
2008年06月08日付 Yeni Safak 紙
憲法裁判所が出した平等に反する決定は、社会のあらゆる層からの反発の原因となっている。トルコ各地で市民社会団体が決定に抗議している。
教育の自由を実現する憲法改正を憲法裁判所が無効にしたことが、社会の大きな反発の原因となっている。決定が発表された日からずっと、トルコの各地で憲法裁判所の決定に対して抗議が行われている。
大統一党(BBP)ヤルチュン・トプチュ幹事長は、憲法裁判所のスカーフに関する決定について、「司法が立法の職域にまで入り込んできており、個人の自由の将来を完全に息詰まらせた」と述べた。
またトルコ大国民議会(TBMM)のメラル・アクシェネル副議長は、「憲法裁判所の決定がこういうかたちで出されました。なによりもまず、出された決定は、法律的なものではなく、政治的なものです。民族主義者行動党としては、この問題をそのように考えています。国民の良心をも傷をつけました」と述べた。
カフラマンマラシュでは38の市民社会団体がメディアに対し声明を出した。声明の中では、憲法裁判所が憲法違反をしていると強調した。
■解決方法を提案できない
アダパザルでも人々が憲法裁判所の決定に抗議した。アダパザル文化センターの前に集まった「サカリヤ・スカーフ・プラットフォーム」のメンバー達は、スカーフ禁止はもはや「廃止を含め、提案できない」状況に至ったと述べた。
またアンカラでは、「青年市民団体」に属するあるグループが、決定に抗議した。このグループを代表して発表された声明では、「憲法裁判所の11人の国家公務員(裁判官)は、トルコ大国民議会における550人の国会議員、つまりはそれら国会議員に投票したトルコ国民の意思を奪った」と述べられた。
人権協会(İHD)のヒュスニュ・オンドゥル会長は、「司法は政治を管理することは出来ませんし、合法的な承認権に対し、政治家が介入することもできません」と述べた。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:14026 )