ラーリージャーニー氏、無風状態で暫定国会議長に選出:バーホナル氏、第一副議長のイスを逃す
2008年05月29日付 E'temad-e Melli 紙
バーホナル氏(2008年5月29日付エッテマーデ・メッリー紙1面に掲載された写真より)
バーホナル氏(2008年5月29日付エッテマーデ・メッリー紙1面に掲載された写真より)

【エフサーン・メフラービー】ラーリージャーニー氏には形式上のライバルさえいないようだ。〔‥‥〕国会の少数派及び独立勢力は、少なくとも初年度は、原理派に自由に行動する機会を与え、争うことなく彼らに国会の運営権を譲ることを決めたようである。ラーリージャーニー氏とその他の国会運営理事会の委員は独立派や一部の国会少数派の議員の票も獲得し、その結果ラーリージャーニー氏は第8議会の第1回目の会議で、国会議員の絶対多数の票を得て、第8期国会の暫定議長に選出された。

 ゴム選出の第8議会議員であるアリー・ラーリージャーニー氏は、この会議で全投票数263票中232票を獲得し、第8期国会暫定議長に選出された。こうしてラーリージャーニー氏は、〔原理派議員による事前の予備投票で得た161票に〕約80票〔※70票の誤り?〕上積みし、少なくとも今のところ、ラーリージャーニー氏が国会の少数派議員と独立勢力の一部にも支持されていることを示した。

 他方、第7議会の第一副議長であったモハンマド・レザー・バーホナル氏は、自らの地位を維持することができなかった。同氏は原理派内で行われた先の会合と比較して、今回獲得票数を減らし、その結果第8議会では暫定第二副議長となったのである。

 〔先に行われた〕原理派議員の総会で、モハンマド・レザー・バーホナル氏は112票を獲得し、第8議会の第一副議長候補に選出されていたが、今回の国会公開本会議でバーホナル氏はこの数字に55票を加えたにすぎず、結果167票を獲得するにとどまった。

 その一方でアブー・トラービー=ファルド氏は約110票を自身の獲得票数に上積みさせて計223票を獲得、国会運営理事会の暫定第一副議長に選出された。

 バーホナル氏の獲得票数が減少した背景として何よりも重要なのは、同氏が〔第7期国会で〕アフマディーネジャード政権を手放しで支持したことだ。第8議会の議員らは、第7期国会の任期終了目前の時期に生じた商業相問責の動きを、バーホナル氏が〔政権支持の立場から〕封じたことに対して、同国会がどれほどの我慢を強いられたのか、当然のように記憶しているのである。

〔後略〕

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:14051 )