スカーフ着用を違憲とする決定への批判議論は非常に浅い
2008年06月14日付 Milliyet 紙
トルコ弁護士会連合会(TBB)会長のオズデミル・オゾクは、憲法裁判所の決定に対する批判が、法治国家にふさわしくないと述べ、「トルコでは、不毛で、不要で、意味のない司法攻撃が行われています。決定に対し、非常に皮相なレベルで批判がされています。これらは大きな間違いです」と述べた。
オズデミル・オゾクは、連合会としては、2008年3月14日からこれまで、(公正発展党の)解党訴訟についても、また、憲法裁判所で審議されたいかなる資料に関連しても、見解をのべたことはないと強調し、次のように続けた。
「これに反する行動をとっている人がやっていることは、誤った行動だと思います。なぜなら、憲法の中に非常に明確な規定があり、トルコ刑法にもこれを禁じる制裁規定があるからです。これにも関わらず、司法を攻撃する人たちがいます。こうした攻撃は、憲法裁判所が下した決定のみにとどまらず、地方裁判所が下した判決に対しても行われるようになるでしょう。この状況はトルコにとって災難となります。」
オゾク氏はさらに、こうした発言が、どうせ「反スカーフ主義者だからそういうのだ」といわれるだろうとしながら、次のように続けた。「決してそのようなことはありません。尊厳ある、立派な憲法裁判所の人たちの仕事を邪魔してはいけません。彼らも我々の一員です。同じ肉や骨、感情をもった人間なのです。彼らをこれほどまで攻撃することはいかなる利益にもならないばかりでなく、法治国家、司法の独立、中立的な司法の原則に反対の行動であると、申し上げたい。」と述べた。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:14065 )