ベンチャー企業立ち上げで創出されるはずの雇用の39%、実現せず
2008年06月02日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】労働社会問題省の雇用拡大担当次官は、「ベンチャー企業の過去2年間の実績に関する統計」の中で、「取引銀行との契約へと至ったベンチャー計画で見込まれていた雇用のうち、39%は実現されていない」との報告を行った。

 ファールス通信の報じたところでは、「全国ベンチャー企業設立促進令の実施実績に関する統計」によると、85年と86年〔西暦2006年3月〜2008年3月〕の二年間で、1,088,021のベンチャー企業設立計画が銀行に提出され、そのうちの80.34%、つまり874,170の計画が審査対象となり、このうち83.5%、つまり729,928の計画が銀行によって承認され、残りは却下された。

 また「ベンチャー企業設立促進令の実施実績に関する統計」によると、銀行によって承認された計画のうち実際に経営が行われた計画の割合は59.96%で、銀行と契約が締結された計画のうち実際に経営が行われた計画の割合は76.56%であった。

 さらにこの報告によると、ベンチャー企業設立促進令の実施用に604兆560億リヤール〔約6兆7千億円〕以上の融資を見込んでいたが、これまでのところ「銀行によって承認された計画」用に約269兆3430億リヤール〔約3兆円〕分の融資が銀行によって認められ、202兆9480億〔約2兆2500億円〕相当の契約が結ばれ、そのうち171兆4910億リヤール〔約1兆9千億円〕が資金需要者に実際に支払われていた。

 また85年と86年の二年間に、銀行へ提出されたベンチャー計画で創出が見込まれていた雇用数の平均は2.99人であり、この平均は銀行と締結された契約では2.64人に、また実際に経営へと至ったベンチャー計画では2.08人に減少していったことが明らかになった。

 この報告は次のように付け加えている。「85年と86年の二年間で契約締結へと至ったベンチャー計画で見込まれていた雇用創出数は139万5579であったが、このうちベンチャー計画が実際に経営へと至った結果創出された職の割合は61.05%で、数にして85万1985の職が生まれたにすぎない」。

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:14069 )