本日は大学学生選抜試験―教育大臣談話「失敗しても、人生の終わりじゃないからね」
2008年06月15日付 Zaman 紙
大学へ入ろうと夢見る数多くの学生が15日9時30分より大学学生選抜試験を受験する。153万人の受験生が臨む試験は、休憩なしの195分間行われる。一人の受験生に問題冊子が一冊、そして一枚の解答用紙が配布される。
問題冊子はカンニングを防ぐ目的で10種類印刷された。試験では、それぞれ30問の8科目が出題されることとなる。大学予備教育を選択する者が受験する必要があるのは前半の4科目のみで、学部プログラムを選択した受験生は4科目に加え専門分野に応じ更に2科目解答する。
受験生は受験の際し、個人別試験入場証、公的機関発行の身分証明書と共に、顔写真を持参する必要がある。個人別試験入場証はコピーやファックスでは受験できない。今年はさらに、会場に携帯電話を持参した受験生には決して受験が許可されることがなくなった。
受験生による試験中の会話、試験官への質問、ペンや消しゴム等の貸し借りは禁じられ、会場で他人を不快にするような方法での飲食も禁止事項に含まれている。
スカーフ着用者頭や、身なりが現行の規則にそぐわない者は受験することができない。また大学入試センターが受験生が窮屈な思いしないようにとの目的で行う処置により、肥満な人や高身長の者は、その状況に適した席で受験することとなる。
■「生死の問題ではない」
ヒュセイン・チェリキ国民教育大臣は、大学学生選抜試験が生死の問題ではないとの談話を行った。試験で失敗した者に人生は他のチャンスを与えてくれると指摘した同大臣は、次のように述べた。
「試験の後、あなた方のうちの一部は、高等教育のプログラムへ進み、一部は実社会にでるでしょう。試験での失敗は、世界の終末ではないと知っておいてください。」
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
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