ラジオテレビ高等機構、スカーフ着用のインターンシップ生が議論に
2008年06月27日付 Milliyet 紙
スカーフを着用しているある学生が、ラジオテレビ高等機構で実務研修を始めたことで、同機構理事会に議論が巻き起こった。ラジオテレビ高等機構のアクマン理事長は、スカーフ着用の実習生について報告を受けていないと言い、必要な処置をとると述べた。
ラジオテレビ高等機構ではスカーフ着用の実習生に関わる重大局面に直面した。10日間、スカーフを着用して実務研修を行った学生は、共和人民党の度重なる主張により26日、スカーフをとって実習を続けた。ラジオテレビ高等機構のザヒード・アクマン理事長は、「我々の機構で働く者ならびに実習生にスカーフをかぶっている者はいません」という説明をした。
ラジオテレビ高等機構が先週火曜日に実施した会議で、「スカーフを着用した実習生」に関する議論が起こった。理事会委員のシャーバン・セヴィンチ共和人民党議員は、ファーティフ大学で学ぶスカーフ着用の学生が、10日間、同機構で実習をしており、このことは法律に反しており見逃す訳にはいかないと発言した。アクマン理事長は状況把握をしていなかったと述べ、必要な対応をすると述べた。
ミッリエト紙によるこの問題に関する質問に答えたセヴィンチ議員は、スカーフ着用実習生に関する議論があったことを認め、次のように語った。
「会議では、スカーフ着用実習生の受け入れは許可不可能であると述べました。公共機関でのスカーフ着用は禁止されています。スカーフ問題は政治体制危機を招いた問題です。アクマン理事長はスカーフ着用の実習生について報告を受けていなかったと話され、『私に報告はありませんでした。私のところには実習生リストが持ってこられたので、承認しました。実習生達を見ていませんが、必要とされる対応をとります』とおっしゃいました」
ラジオテレビ高等機構委員で別の共和人民党議員、メフメト・ダダク氏も、欧州人権裁判所、行政裁判所、最高裁判所、憲法裁判所が出した判決が公共機関でイスラーム風スカーフを着用することは出来ないという方向にあり、ラジオテレビ高等機構がこれの例外として扱われることは不可能であると述べた。
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( 翻訳者:トルコメディア翻訳班 )
( 記事ID:14170 )