イラク合意戦線、副首相などの閣僚ポストを得て政権復帰へ
2008年06月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 計画相ポストに関する結論は3ヵ月後に先送り、代わりに通信相ポスト
■ イラク合意戦線、副首相と4つの閣僚ポストを得て政権復帰

2008年06月28日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダード:ハーニー・アーシュール(本紙)】

 イラク首相府とイラク合意戦線の情報筋によると、合意戦線所属の閣僚の政権復帰問題は、合意戦線に副首相および4つの閣僚ポストを与え、計画相のポストをめぐる問題の結論は3ヵ月後に先送りするとの合意によって解決した。今週には国会で合意を得るために候補者の名簿が提出され、合意戦線に対して現時点では[計画相の代わりに]通信相のポストが与えられることになった。現在のところ候補者は決まっていない。首相府筋によると、昨年8月に合意戦線の所属閣僚が辞職した閣僚ポストへの候補者の人選については合意が成立した。ラーフィウ・アル=イーサーウィー氏が副首相、ムハンマド・ムナージド氏が外務担当国務相、アブドゥ・ズィヤーブ・アル=ウジャイリー氏が高等教育相、サアドゥーン・アル=ドゥレイミー氏が文化相、女性問題担当国務相のポストには女性が選出される予定である。これらは、昨年8月に合意戦線が撤退したポストである。

 他方、合意戦線の情報筋によると、副首相のポストをイスラム党に、2つの閣僚ポストをイラク国民対話会議に、他の2つの閣僚ポストをイラク人民会議に与えるということで割り当てが完了したという。これら3つの組織は、現在の国会においてイラク合意戦線を構成する主要な勢力である。

 合意戦線は3つの主要組織から構成されている。ターリク・アル=ハーシミー副大統領率いる「イスラム党」、アドナーン・アル=ドゥレイミー国会議員率いる「イラク人民会議」、ハラフ・アル=ウライヤーン議員率いる「国民対話会議」の3つである。この3組織の連合体である合意戦線は、国会275議席のうち40議席を持っており、国会内で第3の会派である。議員4人が離脱して他の会派に加わる前は44議席であった。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:14195 )