ドバイの金市場が好況
2008年06月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ 価格下降に伴いドバイの金販売が好況に
2008年06月19日付クドゥス・アラビー紙(ロンドン)HP経済・金融面
【ドバイ:サマル・サイード】
「市場変動の縮小と、金属価格の相対的な低下に伴い、ドバイでの金製装身具の販売量が先月に18パーセント増加した」とドバイ金製品業界の有力者が昨日の水曜日に語った。
ドバイ・ゴールド&ジュエリーグループのタウヒード・アブドゥッラー代表はロイター通信に対し、「現在のところ金の価格は買い手にとってリーズナブルであり、3月時点でのような高値ではない」と伝えた。
続けてアブドゥッラー氏は、「現在の市場を見るに、5月に観測された18パーセントの増加は、ドバイにおける金販売が今年の残りの期間にも成長を続ける徴だと言えるだろう」と語った。
金の価格は3月17日に1オンスあたり1030.80ドルという記録的な水準にまで上昇した。それを支えたのは原油価格の記録的高騰と、アメリカ合衆国におけるインフレ懸念やさらなる金利引き下げの予測だった。これによって金属が代替投資商品としての魅力を増したのだ。
それ以降、金の価格は下がり始め、石油価格の下降によってインフレ対策商品としての金属の魅力が下がったことに伴い、金の取引価格は今日付けで1オンスあたり約884ドルとなっている。金の価格下落とインドの需要力という二つ〔の要因が〕、4月にはドバイにおける金製品の販売量を17パーセント増に押し上げた。
ドバイは金・装飾品の卸し及び小売り販売の古くからの市場であり、アラブ世界とインドからの強い需要によって潤っている。ドバイの免税宝飾品は数多くの湾岸諸国のアラブ人や西洋人観光客を惹きつけている。
5月にワールド・ゴールド・カウンシルは、アラブ首長国連邦における需要は2008年第1四半期に19.3パーセント後退し、14.2トンとなったと発表した。同時期のアラブ首長国連邦における金の販売額は15.1パーセント上昇して8億6200万ドルであったという。
アラブ首長国連邦の首都アブダビでは、ドバイ・ゴールド&ジュエリーグループが今月に入って「金の販売量は5月に入って安定した。自国で夏の休暇を過ごす前にプレゼントを購入する在住外国人からの需要によって、今後数ヶ月にわたり売り上げは強化されると予想される」と述べている。
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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論アラブ・メディア研究 )
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