トルコのケバブ屋さん、海を超える -ロンドン、ブラジル、湾岸諸国へ
2008年07月05日付 Yeni Safak 紙

トルコのケバブ屋は、海外に進出を始めた。ヒュセイン・オゼルは「ソフラ」の他にロンドンで新しいコンセプトの店を立ち上げ、「キョセバシュ」はブラジルに2号店をオープンさせる。「ラマザン・ビンギョル」の目標は湾岸地域にある。

 トルコへの1986年のマクドナルド1号店の進出によって、国際市場競争を実感することになったトルコのケバブ屋は、海外進出攻勢に打って出ている。アテネに続き海外2号店をブラジルのサンパウロに開いた「キョセバシュ」は、今ブラジルでの2号店オープンに向けて準備中だ。「キョセバシュ」は新たな進出地域を、湾岸諸国とドイツであると明言した。「ティケ」も近隣諸国での拡大を目指している。「ティケ」の共同経営者であるメフメト・アリ・ブルドゥオールは「イタリアは料理とモードのおかげで有名になった(国です)」と語り、今回の(トルコケバブ店の)進出があらゆる分野に良い影響を与えるだろうと述べた。

■ 「ビンギョル」はサインする段階にある
ラマザン・ビンギョル氏は、約20年にわたって取締役社長兼総支配人を務めてきた「ズィヤ・シャルク・ソフラス」から離れ、「ラマザン・ビンギョル肉料理レストラン」という自身の店を立ち上げた。彼は海外1号店をサウジアラビアにオープンさせる予定だ。現在ギイムケント、バイラムパシャ、そしてエセンユルトに店を展開している。ジッダでサウジの投資者と共同で開く店舗の為、弁護士が契約の準備をしていると教えてくれた。2,000平方メートルの土地で、投資はサウジ人が行い、ビンギョル氏自身は、経営システム指導と営業指導を行うという。一方ロンドンで5つの店舗をもつ「ソフラ」の目標は、学生達でも利用できるような、目にも心にも訴えかける新しいコンセプトを築くことだ。

■ 目標はロンドンでの拡大
ヒュセイン・オゼル氏は、ロンドンで築いた「ソフラ」の経営によって、トルコ料理のイギリスにおける代名詞になった。彼はロンドンにある「ソフラ」の5店舗は高所得者向けのものだという。「このタイプの店をこれ以上は増やさない」というヒュセイン・オゼル氏は、今後、一気に増やす予定の、新たなコンセプトの店づくりに取り組んでいる。「学生でも利用できるような、お財布にも目にも心にも訴えかけるようなコンセプトを思案中である。今度もトルコ料理の店にするつもりだ。基本的には拡大路線だが、フランチャイズにはしない」と語った。

■ 目標も拡大
国内で12の店舗をもつ「キョセバシュ」の目標は、ブラジルの2号店をオープンさせること。ギリシャで2つ、イスラエルとキプロスでそれぞれ1店舗をもつ「ティケ」の目標は、キエフ(ウクライナの首都)に店を開くこと。初の海外投資をサウジアラビアで行う予定の「ラマザン・ビンギョル肉料理店」は来年以降、ドバイ、ニューヨーク、ロンドンにも進出を計画している。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:14226 )