アンカラで40メートルのトンネルを掘って銀行強盗 -まるで映画「ザ・バンク・ジョブ」のよう
2008年07月08日付 Zaman 紙
ロジャー・ドナルドソンが監督を、ジェイソン・スタットハムとサフロン・ブロウズが主演を務めた映画「ザ・バンク・ジョブ」が、アンカラで現実となった。窃盗犯たちは、バルガトにある農業銀行の一支店の金庫を、長さ40メートル、深さ3メートルのトンネルを掘って空にした。
アンカラのバルガト地区で一昨日起こった農業銀行窃盗に関して、アンカラ警視庁は詳細な捜査に入っている。警察は捜査により興味深い情報に行きあたった。泥棒たちが銀行まで約40メートルの距離にあった下水道の穴から入った事が断定された。
窃盗犯らは、下水道に入った後、少なくとも40メートルの長さでトンネルを掘り、銀行に到達したことが分った。銀行窃盗の後、アンカラ警視庁では警戒態勢がとられた。事件現場鑑識部署の担当諸課は広範囲の調査を行った。刑事による初期捜査によれば、窃盗犯はまず右に、次に左にいずれも90度の角度で堀り進み、貸金庫がある場所へピンポイントで入った。窃盗犯は音が出ないようにと壁に穴を開けるために使用したハンマーを綿で巻いていたことが分かった。トンネルの崩壊を防ぐために支柱を組み、外に出る時には支柱を取り壊して、トンネルを閉じたことが明らかになった。
問題のトンネルで調査を行っている警察は、トンネルを掘る際に使用された道具を発見した。犯行に使われた道具の中には、ロープ、手袋、手斧、てこ棒、二台の車輪付きの小さな台車、いくつかの土嚢があった。窃盗犯は掘った土を土嚢に詰め、台車で外へ出したことが分った。二日もの間、トンネルの入り口の特定に務めていた警察は、消防の助けを得て、圧力水を利用した。昨日(8日)夕刻、トンネルの入口が明らかになると、発掘作業も終了とされた。
窃盗捜査チームは、トンネルが一ヶ月かけて堀られ、映画と同じような計画が企てられ、また窃盗犯たちはプロとみられる教育を受けた人物の可能性があると推測している。警察筋は盗まれた貸金庫の所有者を明らかにしようと努めている。貸金庫に現金と貴金属の他に何か機密文書があったかどうかも調査されている。
ロジャー・ドナルドソン監督制作、ジェイソン・スタットハムとサフロン・ブロウズが主演を演じる、2008年公開のザ・バンク・ジョブは、ロンドンのベーカーストリートにある銀行の金庫にトンネルを掘って進入する窃盗犯の実話が描かれている。
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( 翻訳者:白石百合子 )
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