エルドアン首相、北イラクに謝意 -PKKテロとの戦いでイラクの協力を取り付ける
2008年07月11日付 Hurriyet 紙
昨日(10日)、バグダッドに日帰り訪問をしたエルドアン首相を、イラクのヌーリー・マーリキー首相とイラク閣僚は空港で赤絨毯をひいて出迎えた。共同の記者会見では、「人間の中で母親に代わるほど愛情に満ちた人はいないように、バグダッドに代わるほどすばらしい場所もありません」と述べたエルドアン首相は、「PKKテロに対してイラクと北部地域政府から受けた支持と理解に感謝申し上げます」と述べた。
レジェプ・ターイプ・エルドアン首相は、ヌーリー・マーリキー首相との会談で、テロ組織PKKの根絶は、トルコ・イラク両国にとって最も重要で深刻な問題のひとつであると話した。
エルドアン首相はマーリキー首相との会談の際に、テロ組織PKKを話題にし、「PKK根絶は両国にとって最も重要で深刻な責務のひとつです。この組織が話題にならなくなることが両国にとってプラスであり、利益となります。PKKテロ組織に対するイラク政府及び北部地域政府からいただいた支持と理解に感謝します」と話した。
バグダッド到着時、空港でマーリキー首相やイラク閣僚らに赤絨毯で迎えられたエルドアン首相の訪問に、ジェミル・チチェキ国務大臣、アリ・ババジャン外務大臣、キュルシャド・トゥズメン国務大臣、ヒルミ・ギュレルエネルギー資源大臣、アフメト・ダヴトオール首相首席顧問が同行した。エルドアン首相の滞在中、市内では警備が強化された。
エルドアン首相とマーリキー首相は、アメリカが警備している安全地帯「グリーンエリア」で会談し、共同記者会見を行った。エルドアン首相は、イラク側から示された高い関心に対する喜びを伝え、「母親ほど献身的な人はいないように、バグダッドほど美しいところはありません。この言葉に最も美しい表現が込められているバグダッドのような古代文明を擁する都市で、あなた方同胞と一緒に会談できたことを大変嬉しく思います」と話した。マーリキー首相も、エルドアン首相に対し、18年ぶりにトルコ共和国の首相が我が国を訪問されたことを嬉しく思うと述べた。
■協定に署名
記者会見でエルドアン首相は、ある質問に対してキルクークの問題にも触れながら、「キルクークでの共通の未来が、アラブ人、クルド人、テュルクメン人、キリスト教徒の人々とともに共有できかつ公正な定住と政治を分かち合うものであることを望みます」と話した。
エルドアン首相とマーリキー首相は、両国の関係を強化することを目的とした戦略関係高等評議会の設立協定に署名した。協定に従って、両国の首相は年に1回、関係閣僚は年に3回、一堂に会する。同協定では、イラク人将校や教員がトルコで教育を受けることに関する項目も含まれている。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
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